第111話 ベティーナからのギフト
「神の不手際を手助けしてくれる人、そしてその影響を受けるここに居る6人に、私からギフトを授けるわね。」
ベティのギフトって何だろう?
「一体何が授かるの?授けるってどういう意味かな。」
「貴女達6人はここに魔法を学びに来たのでしょ?特にショースケは全魔法の素養を持っているけれど、それを生かすにはここで数年学ばないと駄目。だけどその学ぶ機会を私が奪っちゃうからね、そうであれば全ての魔法を扱えるようにしてあげちゃうわって事。これはショースケ以外の女性全員にも同じようにするわ。特にコラリーヌだったわね、貴女は私達と同行する選択をしたからショースケ同様学ぶ機会を逸しちゃうから同じようにするわ。」
「いけません!いくら神の不始末を人がするからと、それを理由に神が人に力を授けるなどあってはならない事です!」
だけど何故かコラリーヌさんが拒否の意思を示したから驚いたんだよ。
ベティがじーっとコラリーヌさんを見つめている。
「うーん、そう言われちゃうと困っちゃうな。だけどこれはね、神の問題なのよね。神の問題を人にさせるにはちょっとばかし貴方達の能力じゃあ能力不足なのよ(そんな事ないのだけれど)、だからそれを補うのにすべての属性の魔法を扱えるようになってもらわないと困るのよ。そして何年も待てないから私が無理やりそうさせるの。分かったら素直にお姉さんの言う通りギフトを受け取りなさい。拒絶は許しませんよ?」
何故ニコニコしながらそんな事を言うのかな?
「う、確かに時間がありませんね。分かりましたがどうすればいいのでしょうか?」
「どうもしなくていいわよ。私がチョチョイノチョイとすればあら不思議!たった今から貴女達は賢者並みの実力者になっちゃうのよ!それとねえ、これって神の範囲能力だから、直径2メートルぐらいの範囲に集まってもらえれば一度で出来ちゃうからササ、集まって!」
こんな簡単に魔法を覚えられるって、いいのでしょうか?
しかし既に6人が集まっちゃってるから今更なんだけど。
で、5人とも思いっきり緊張しているよね。
まさかの神様の力で数年かかる事柄をすっ飛ばしていきなり全ての魔法が使えちゃうんだから。
全ての魔法ってどれぐらいあるのでしょうか。
「集まったわね!じゃあいっくよお!!!」
ベティがそう言うと、何だか輝きだし、なるほど何故直径2メートルなのか理解しました。
魔法陣らしき何かが足元に出現していたからです。
だから直径2メートルなんだ。
暫くして何だか身体が火照ってきて、頭がフワアってなったと思ったら、いつの間にか僕達6人は床に倒れていました。
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