第93話 でっかいモニュメント
学院の案内は明日他の生徒と共に行ってくれるようで、今日は寮の説明と案内、そしてその後入寮という事になりました。
寮なので男女別と思いきや、そうではないらしく、夫婦で学院で学んでいる人も珍しくないようで、そう言った人向けの部屋があるようです。
そして兄弟姉妹でやってくる生徒も多いようで、そうした人は家族で住む事も珍しくなく、そうした場所もあるようです。
そして才能があっても金銭的に厳しい生徒向けに大部屋があるようです。
そして富裕層向けの豪華な個室や上級貴族(大都市の子爵以上や、辺境でも伯爵以上)向けに付き人や侍女、家臣執事やメイドなどと生活する・・・・もはや寮とは言わないんじゃない?と思いますが、色々あるようです。
学院の近くで屋敷でも借りるか購入すれば、と思わないでもありませんが、ここは王都。富裕層や貴族が暮らすエリアは既に空きがなく、魔法を学ぶ生徒は王都在住以外は皆寮で暮らすようです。
宿は?と思いましたが、セキュリティの問題で駄目なようです。
僕は一体どのような部屋を借りられるのでしょうか?
こう言っては何ですがもはやお金に不自由していません。
幸いな事にダンジョンのドロップ品は既に疾風迅雷のメンバーに頼んで換金済みで、僕の取り分は貰っていて、普通に暮らす分には10年は働かなくてもいいだけのお金になったようです。
しかし、学院の事に関しては全て伯爵さまに丸投げだったからなあ。
ある程度説明が終わり、いよいよ寮の案内となり早速移動を開始したのはいいのですが、学院の本校舎でいいのかな?今いる建物を出た後に、広い場所に出たのですが、ここは運動場でしょうか?
そう思ったのですが、
「ここは実習場ですよ。」
学院の長であるイフォンネ院長さん自ら案内してくれるという破格の扱い。
なるほど魔法を使うから広いのですね。
そう思ったのですが、その時実習場の正面らしき場所に何か大きなモニュメントがあるのに気が付きました。
なんだろう?
じっと見ていたら、なんだか見た事があるような人の姿です。
「あ、あれは何でしょうか?」
つい聞いてしまいました。
「この地の創造神でございます。ああ何て素敵なお姿のでしょう!あまりにも完璧すぎて流石は神様です。神々しいですわあ。」
何だか院長さんの様子が変です。
僕はそのモニュメントをじっと見て、何だか違和感を感じてしまいました。
あれ?どこかで見た事があるぞ?
そう思って思い出そうとしたら・・・・そうだ!僕が死んだと言われ連れてこられた場所でマージャンをしていた神の一人、人じゃない、神は柱と数えるんでしたね。
何だか傲慢な感じがしたんだけど、確かあんな顔をして、うんうんあんな感じの・・・・ええ?
・・・・ええ?あの神様がここを創ったの?
人類はネズミから長い年月をかけて進化し、やがてサルになって人になったのでは?
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