死にたい。
【あの子】を妬んで、欲して、
勝手に壊れて。
世界の均衡を乱して、ぐちゃぐちゃにしてしまうくらいなら。
もういっそ、他人を盗んで自身のものに蓋している自分なんて、死んでしまえばいい。
べつに、誰も彼もが嫌いなわけでも、ましてや好きなわけでもない。
単純に、わたしの世界には不必要で、興味がなかっただけ。
そうして、君たちの世界であれど、【わたし】は必要ないのだろう?
どうせ一時の娯楽、【わたし自身】を求めているわけではない。
わたしの代わりなんていくらでもいる。
どうせ他人を掻き集めた人格だ、そう困難な話ではない。
なぜそこまで執着するのだ?
生きてて良いと思えたことなんて、他人と比較するまでもないが、まあ家族関係で不自由したことはなかったかと感じている。
代償が醜いだけなのである。
だからといって現在と未来を放棄する理由は無い、とでもおべっか垂れて満足するか?
代わりにぼくの過去でも背負ってみる?
貶されて、晒されて、裸体でさえ暴かれて。
記憶でも消えてくれりゃ、幾分かマシなんだろうがな。
たかが「過去」の出来事で学ばない分、教訓も失くし「未来」で繰り返すだけだ。
ね、馬鹿でしょう?
以上の言論を、たったひとつの言葉で表すことができる。日本語って便利だよね。
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