【フワーデ図鑑】アザトゥーラ

【妖異の名称】

 アザトゥーラ


【概要】

 アザトゥーラは、深海の闇から這い上がってくる恐るべき存在です。その姿は蛸のような頭部に、無数の触手が絡み合ったような複雑で混沌とした形状をしています。全身は黒く湿った鱗で覆われており、目は赤く輝いています。その巨大な口からは、不吉な光を放つ紫色の炎を吐くことがあります。


【外観】

https://kakuyomu.jp/users/teikokuyouitaisakukyoku/news/16817330667972870315


​​【詳細】

 アザトゥーラは、まだ地上が火に包まれていた頃に星辰より降り来たり、神話戦争の後は、北海の深淵に潜んでいた存在であると考えられています。地上に災厄をもたらす力を持つとされ、この妖異によって何度も人類は滅亡の危機に瀕したと多くの神話で語られています。そうした災厄はアザトゥーラが直接破壊をもたらすものではなく、人間の精神を侵食し、恐怖に陥れる能力を駆使することで、人間同士で争わせて、自ら滅びの道を歩むように導くことによってもたらされているようです。また、特定の星の配置が整う夜、地上に現れることがあり、その際には大洪水や地震などの自然災害を引き起こすと言われています。過去には、彼の出現により一つの島が海に沈んだという伝説があります。トリージア断章においては、光を司る神々と敵対し、彼らとの間で永遠の戦いが続いていると記されています。


 禁忌を扱う魔導書の中には、このアザトゥーラを撃退するための呪文や儀式が記されているものもあります。トゥカラーク呪禁之書では、古代の神聖なシンボルを描き、特定の言葉を唱えることで彼の力を弱めることができると記されています。また、光を放つ物体や聖水を用いることで、一時的に退けることが可能であるとされています。


【補遺】​​

 アザトゥーラは、数多くの妖異が実体化した第二次悪魔勇者討伐戦において、鍵者フォルト・ソルスレイと錠者ディアリーネ・ファムドラゴ・ディモニークが操縦するミスリルジャイアントによって撃退されています。



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