#22 冬の隕石

その日、空を覆い尽くす程の"それ"が墜ちてきた


"それ"は炎を纏い、煌々と輝きを放ち

羽根の様に薄い欠片を散らす


やがて熱に耐えきれず

"それ"の中心から無数の亀裂が走ると

まるで手品のように一瞬で燃えて消えた


しかし、"それ"の残滓が空を覆った

灰色の空


その日から世界に永遠の冬が訪れた

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