#20 泥棒猫と鯛

妖怪の存在が珍しくもない町の釣り場にて


「今日も釣れねえな」とぼやく若者がたい焼きを食べようとしたところ


「ちょいとお兄さん」と1匹の猫又が声をかけた

手には鯛を持ち、こう続けた

「この鯛とそのたい焼き、交換しませんか」


マジかよと若者がたい焼きを渡すと

2つとも持って猫又は逃げた

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