#16 ”生”の離別

曇天の空、時化る海

暴力的に時間だけが過ぎて行く


暴風に呷られ海鳥は

まるで風に掴まれているように

振り回されて飛びづらそう


崖に立つ私もまた

弾けて舞い上がる潮を浴びて

寒さと生を感じている


"まだ私は生きている"


生きる事に『どうでもいい』と思ったのに

今は死さえそう思う

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