#10 やぶ

二人の男のすぐそばの

小さな『やぶ』から音が鳴った


「何かいるかも」と1人が言うと

「やめとけヘビさ」ともう1人が返した


聞かずに興味をもった男が手をいれた


呆れた連れの男が背を向けると再び『やぶ』から音が鳴る


振り返ると彼は『いなかった』

あるのは小さな『やぶ』一つ

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