小説RTAパート1「部活」

綺咲香

第一話にして最終話まさか全員〇〇だなんて

私、今日から高校生になりました!木嶋美波です。

高校では、運動部からの脱却を目指し、いざ文科系の部活へ。

「けっこういろんな部活があるんだなぁ」そう口にしたその時。

「こ、これは!軽音楽部だぁぁぁ!…よし、この部に入ろう」

私はその日、入部届を提出した。先生が言うには、明日の放課後から早速部活があるらしい。その日はそれで家に帰った。

そして、運命の次の日…私は、部室へ入り一言「こんにちわ~」「おう、ようこそ軽音楽部へ」「新入部員か?よろしく」「よろっす〜」…なんか軽いな。そんなことを思いながら私は、自己紹介をする。「一年の木嶋美波です。よろしくおねがいします。」「俺は二年の今野翔也ってんだ。よろしく。」「私は三年の今井佳乃。よろしくね。」「俺は三年の木戸良太。…よろしく。」「よ、よろしくおねがいします!」一通り、自己紹介が済んだ後、私は担当楽器を聞かれた。その時、なぜか場の空気がぴりつき始めた事に私は気が付いた。そして、私は口を開き、「ベースです」と一言。すると先輩たちは凍り付いた。そして一人ずつ口を開き、「…俺もベース」「私も…」「実は俺も…」…終わった。私は、そう実感した。どうりで部室に入ったとき誰も演奏してないわけだ。だって皆ベースだし。てか、なんでベーシストしかいないのにこの人たち部活してんだ?わけわからん。そんなことを思いながらも、私は部活を辞めることは無く3年間続け、無事に卒業したのだった。

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