美少女キュンキュンのお返し

 今日は、二人とも学校もバイトもお休み。

 だから昨日二人でビデオ鑑賞して夜更かし

 をした。

 早起きする必要もないし、のんびりしよう

 って事で。

 オレは夢を見ていた。

 理央ちゃんがオレに何度も優しくキスをし

 てくれる夢。

 あ〜、最高の夢じゃねーか。

 これはずーっと見ていたい夢だ。

 …夢?

 これはほんとに夢か⁇

 なんかくちびるにやたら感触ありますけど

 ⁈

 ぱちっと目を開けて見た。

 

 ‼︎   ‼︎   ‼︎

 

「り、理央ちゃん⁈」

「あっ…良夜くん。お、おはよう。」

 理央ちゃんは、オレの布団にすっぽり入り

 オレにキスしていた。

 夢じゃなかった。

 

「んも〜、夢かと思ったよ〜。朝からそんな

 ご褒美もらっちゃってオレやばいよー」

 理央ちゃんを抱きしめた。

 抱きしめられながら理央ちゃんは、

「起こしてごめん。」

 って謝ってきた。

「いいよ。こんな起こされ方最高っ」

「ほんと?」

「うん!」

「なら、キュンキュンしてくれた⁇」

「うん。キュンキュンしまくりだよ」

「ならよかったー。良夜くんいっつも私をキ

 ュンキュンさせてくれてるでしょ。だから

 私もいつかお返ししたいって思ってたんだ

 ぁ。」

 いつもキュンキュンしてくれているのか⁈

 なんてありがたい。

「オレもいっつもキュンキュンしてるよ。今

 だって理央ちゃん抱きしめながらキュンキ

 ュンしてるし」

「えーっ、そうなんだ。良夜くんもなんだ。

 同じだね。」

 にっこりする理央ちゃん。

 じゃあ、今日は良夜くんにいーっぱいキュ

 ンキュンしてもらいたい。なんて言い出す

 理央ちゃん。

 オレは今日一日どうなってしまうのか…。

 嬉しいけど身が持つのだろうか。

 

 ドギマギしながら朝ごはんの片付けをして

 いた。

 するといきなり理央ちゃんからのバックハ

 グ…。

 うおーッ⁉︎

 しかも、理央ちゃん…

「大好き」

 なんて言ってくるじゃねーか。

 だから手をゆすぎくるっと振り向き理央ち

 ゃんを今度はオレからハグした。

 そして

「オレも大好きだよ」

 って返事した。

 すると理央ちゃん。

「ずる〜い。今日は、私がたくさんキュンキ

 ュンさせてあげる日なのに〜。私がキュン

 キュンしたじゃ〜ん」

 って。

 かわいいなぁ〜、理央ちゃん。

「じゃあ、もっとキュンキュンさせて」

 理央ちゃんにオレからキスのおねだりをし

 た。

 すると背伸びしてオレに優しくキスをして

 くれた。

 

 うおーッ。

 最高っス。

 思わず理央ちゃんを抱きしめた。

 すると

 ぅ〜んきゅ〜ってまたまたかわいい声。

 毎度このかわいい声にオレはキュンキュン

 させられっぱなしなのだ。

「理央ちゃん。可愛すぎる…もうオレお腹い

 っぱい。」

「良夜くん…また私をキュンキュンさせた」

 …そんな言葉でキュンキュンしてくれるの

 か。

 理央ちゃん、ありがたいな。

 

 イチャイチャしながらも茶碗洗いが終了し

 た。

 なのでお茶を飲みながらソファーでのんび

 りターイム。

 だったのだけれど、のんびりしている場合

 じゃなかった。

 なぜなら理央ちゃんがオレの膝にゴロンと

 寝転んで来たのだ。

 ⁉︎   ⁉︎   ⁉︎

「どう?膝枕。」

「びっくりだよ。」

 って答えながら理央ちゃんの髪をサワサワ。

 ナデナデ。

 ドキドキ。

 すると理央ちゃん!

 いきなりガバって起き上がり

「また〜、いきなり頭サワサワなんて反則〜、

 またキュンキュン返しされたー」

 って。

 あんまりかわいいから今度はオレが理央ち

 ゃんの膝にゴロンとしてみた。

 フンキュ〜

「良夜くんわざとやってるでしょ〜。もう‼︎

 日頃のキュンキュンお返しするはずがまた

 いつも通り私の方がキュンキュンさせられ

 っぱなしだよ〜。」

 なんて可愛くジタバタする理央ちゃん。

 あー、かわいい〜。

 オレも相当キュンキュンしっぱなしだ。

「理央ちゃん。」

「ん?」

「オレさ、理央ちゃんから何もしてもらわな

 くてもいっつもキュンキュンしっぱなしな

 んだよ。理央ちゃんがそばにいるだけでも、

 とにかく理央ちゃんの事考えるだけでキュ

 ンキュンだから。」

 そう言って理央ちゃんを抱きしめキスをし

 た。

「うん。」

 

 こんなキュンキュンしたりさせられたりの

 一日を過ごすのでありました。

 

 続く。

 

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