第20話 パリ 序曲 首飾り事件
パリのセーヌ河の観覧船 ちょっとした集まりの食事会
教会での説教が済んだ午後の事 幾つかのテーブルの席に座っていたのは
一人の貴族と思われる貴婦人と変装したお忍びの枢機卿
「ではマリーアントワネット王妃様は‥」中年以上の男が一人
「あの豪奢な首飾りを望んでおられますわ ロラン枢機卿」
その言葉への彼女の返答
「ジャンヌ・ド・ラ・モット伯爵夫人」「ウイ(はい) 枢機卿様」
あれは前のルイ14世猊下が愛妾のデユバリ―夫人の為に作らせた
高価で豪奢な首飾りだとか でも受け取る前に王が亡くなられて注文がキャンセル」
「その後、デュバリー夫人はベルサイユから追放の憂き目」
「金塊1トンの価値だそうです 14万ルーブルの品物ですわ」
「今度 ベルサイユ宮殿に招待されてますの
だって私はこれでも ヴァロワ王家の血の入った家柄ですから」
彼女ジャンヌ・ド・ラ・モット伯爵夫人は自慢げに それは高らかに言ったのだった
その頃 ジョゼフィーヌは離れた席で友達とお茶を楽しんでいた
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