プレゼント 12-24


 街中がシンと静まり返る、24日の夜。

 住宅地の家々には明かりが灯り、パーティーの気配を感じさせる。


 でも、僕には無関係。

 背中を丸めながら歩いていると、ポケットのスマホが小さく震えた。


 画面をにはきみからの「メリークリスマス」。

 そのひと言に、僕の頬がゆるんだ。


 小さなプレゼントが嬉しくて。

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