ガラス玉 6-29


 ラムネの瓶を振ると、カラカラと音を立てて光るガラス玉。

 小さいころはそれが欲しくて欲しくてたまらなかった。


 大人になってから、初めてラムネを飲んだ。

 甘ったるくて、喉に張り付く。


 それに、ぼくみたいな子どもが多かったのだろう。

 ガラス玉はいとも簡単に手に入り、すこし寂しい気分にさせられた。

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