繋いだ手 6-23
繋いだ手の温もりが好きだった。
夏でも冬でも温かなきみの手を、握るのが好きだった。
気づけば違う道を歩くようになった僕ら。
当然、もう手を繋げない。
でもふとした瞬間、僕の手に絡まる細い指を思い出す。
そして、あの温もりも……。
でも、どうしてだろう?
それだけで僕は「頑張ろう」と思えるんだ。
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