にこり 2-5


 クリームがたっぷり詰まったクレープを頬張る君。

 鼻の頭を白く汚し、ニコッと笑う顔がとても可愛い。


「ねえ、今度はあれ食べたい!」

 君が指差したのは、「和」と「牛」の二文字だった。


 僕は慌てて財布を覗き、考える。

 そしてコクッと頷いた。


 君の笑顔は好きだけど、給料日まで倹約生活は少し辛い……。

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