ベテルギウス 1-4


「ベテルギウスってさ、爆発しそうなんだって」


 すっかり暗くなったデートの帰り道、空を見上げて彼が言う。

 それがどの星かわからずキョロキョロしていると、彼は赤い星を指差し、私の肩をそっと抱いた。


 ちかちか。

 どきどき。


 私と彼との距離はあの星より近いけど、私の顔はもっと真っ赤……な気がする。


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