第33話 選択肢16ー2クライヴを犯す※BLルート※(29話選択肢より)
クライヴを犯すことにした。
クライヴの顔が苦痛と屈辱に歪む様が見たい、という歪んだ欲望が抑えられない。
男同士の交わりの方法は、男色家の友人から聞いて、知っている。
「……」
私は自分の服が汚れないように、全て脱いで、自分が座っていた椅子の上に置いた。
「君、何をしている……っ」
クライヴは、服を脱ぎ、裸になった私を見て、恐慌状態に陥った。
「黙ってください。カナリヤに会いたいでしょう?」
「だが、しかし……っ」
クライヴが怯んだ隙に、私は彼の服を全てはぎ取った。
自分が裸にされたことに恐怖したのか、クライヴは青ざめた。
「こんなことをして、許されると思うのか!? 声を上げて、使用人を呼ぶぞ……っ」
「どうぞ。だがしかし、あなたは男に犯されかけている様を見られ、そして、もう二度とカナリヤには会えない」
私は開き直って、そう言った。
「君は、どこまでも卑劣な……っ」
「黙って、声を出さずにいれば、すぐに終わりますよ」
私はテーブルの上にあるティースプーンを手に取った。
そして、スプーンの柄を、紅茶に入れるために用意されたはちみつに突っ込んでかき回す。
「何をしている……?」
「ちょっとした準備です。まあ、これが、準備になるのかはわかりませんが……」
私は蜂蜜にまみれた柄を避けてスプーンを持ち、クライヴに近づく。
「うつ伏せになって、膝を立ててください」
「嫌だ。そんな恰好……っ」
「カードを破棄されたいんですか?」
「……っ」
クライヴは、屈辱に頬を紅潮させながら、私に言われた通りの恰好になる。
クライヴの形の良い尻の穴に、私は、蜂蜜を塗った柄を差し込んだ。
「うあ……っ!!」
アナルにむりやり異物を挿入されたクライヴは、呻き声をあげる。
「声を出さないで」
私がそう言うと、クライヴは唇を噛み締めた。
凌辱されてまで、カナリヤに会いたいらしい。
……男色家の友人は、アナルでの性交の際は、潤滑油のようなものを塗った指で穴を広げてからペニスを入れると言っていたが、こんな感じで良いのだろうか。
このまま、ここまでで、やめてしまおうか。
迷ったけれど、スプーンの柄にまさぐられ、尻や腰をうねらせているクライヴの痴態を見つめていると、情欲が抑えられず、頭をもたげる。
私の暴力的な行為で摩耗したクライヴの身体は力を失い、弛緩した。
「……まずいな」
怒りと情欲に我を忘れて、やりすぎた。
私は剥ぎ取ったクライヴの衣服で汚れた彼の身体を拭き、手早く服を身に着けた。
そして、ティースプーンの柄の汚れを拭き、テーブルに戻す。
それから、倒れ伏したまま動かないクライヴに
衣装箪笥から、彼の衣服を見繕って着せた。
クライヴの目からは涙が、口の端からはよだれが垂れている。
どうやら、気を失っているようだった。
「……っ」
無防備なクライヴの姿を見て、私は……。
選択肢17
1クライヴに欲情した※BLルート※(次へ/鳥籠の鳥【男主人公編】33話→ 鳥籠の鳥【男主人公編】34話へ)
2罪悪感が胸をしめつけた※BLルート※(鳥籠の鳥【男主人公編】33話→ 鳥籠の鳥【男主人公編】38話へ)
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