支えるということ



なぜ、人は一度のガツンで気づき修正できないのだろうか。

というのも、実は娘の要子が1週間ほど体調を崩し、下痢止めを飲んでも止まらず二日に一回、点滴に通うような事態があった。

感染性のものとしては、同じ生活をしている私は、伝染しなかった。

可能性は消える。

血便もない。


あまりに異様な状態に、来週まで続くようなら、消化器外科を受診するようにと内科の先生に言われていた。


その時、神棚を拝んでいた要子が突然『神様が怒っているからだ!』と話した。


私は訳がわからず、要子に聞いた。

どういうこと?と。


そしたらなんでも、小学生時代足繁く近所の神社を参拝し、自分が死ぬことを願っていたというのである。

そんな要子も二十歳を無事迎えた。


その半分以上、自傷と言われる行為に悩まされ、夜間救急に走ったり、入退院を繰り返していた。

学校内でも衝動的に飛び降りようとしたり、首を吊ったり。

果ては深夜の電車を止め、警察に保護されることもあった。


生きた心地のしない日々は、暗いトンネルのようだった。

それでも少しづつ、回復しているように見えていても、繰り返し抜けれずにいた。


そんな時体調不良で、逆に落ち込む余裕もないほど、身体的にはキツかった様子。

そして赤い龍神さんが、要子のした行為は、神社を闇堕ちさせない案件の願い事だったと叱ったそう。

そこに気づいた瞬間、謎の下痢は止まった。


体調を崩していた間、飲めず食べれずの状況で、体内から悪いエネルギーの総取り替えが起きたくらいに、考えていた。

直った後、数日は安定していた。

体調を崩す直前まで、薬の過剰服薬が問題となっていた。

何度諭しても、その行為を辞めされることができなかったのである。


喉元過ぎれば、熱さ忘れると同じで、また再び過剰服薬が始まった。


過剰服薬の挙句に、酩酊状態で絡んでくる。

私の一番の刺客は彼女なのかもしれない。

本気でイラっとするし、なしてこうガツンとされても気付けないんだろうと思ってしまう。

一回のガツンで軌道修正して来たからこそ、思うだけで実は一回だけのガツンとだけで気付き、変われる者という方が少ない現実なのかもしれない。


はっきり言って、自傷行為がどれほど周りを巻き込み、悲しい思いをさせ、力不足を感じさせるのかと毎回思う。

いつもギリギリで救われる、紙一重の世界。

失った時の悲しみを想像させる。

その苦悩に彼女が小学生の時から、悩まされて来た。

もちろん通院もしている。

しかし大概は、棚上げして来た問題や、過去を引っ張り出して解決策を案ずるのではなく、悲しみを何度も繰り返している。

そもそも答えのない、変えようのない過去に苦しむ。

そしてすり替える。結果、自傷を繰り返して来た。


問題から逃げている弱さが、苦しめていると言う現実に気づかない。

過剰服薬は、間違えると死ぬ気はなくとも死んでしまう可能性を、充分説明して来た。

しかし、やめられない。

ある意味薬物依存である。

立派な治療の対象だと思う。

そんな想いにイライラしながら、今朝は家を出た。

昼前からおかしなラインが届く。

過剰服薬を察知していた。


すると、電話が鳴り救急搬送していると連絡が来た。

過剰服薬の挙句、自転車で転倒。

かかりつけ医に搬送されている最中との話で、仕事の関係ですぐには駆けつけれず、到着した時ですら意識は朦朧としていた。

普段かけているメガネはレンズが壊れており、その衝撃の強さを想像した。


警察からの連絡も何度もあり、何とか車に乗せて帰宅。

その道中も意識朦朧としながら、すり替え思考を押し付け絡んでくる状態は、私を追い詰めるには充分であった。

生き地獄とまで言われて、私は何故こうも耐えなければならないのかと心が揺らいだ。


そして一人になりたくて、神社へ行った。そして思い出す。

いつも大きな動きがある時、メンタル攻撃をされるのである。

妨害の如く、叩きのめそうとメンタルの弱い部分に負荷をかけてくる。


実は月末にかけて、大きな案件で動きを控えていた。

その先を拒むかのように、今回の出来事である。

何度となく、くぐってきた試練ではあるけれど…。

少し伝わって来たと思っていた矢先。崩される。

それが結構、キツかった。


過剰服薬する前日、意識が持っていかれるような感覚を訴えていた。

そのタイミングで、私は線香の匂いを嗅いでいた。


もしかすると、今回も霊障だったのかもしれない。、


命は有限だからこそ、輝ける魂の研磨に励みたい。


人を支える。

支える相手がいるからこその幸せもある。

しかし、容易ではない。


だからこそ、

一緒に笑える瞬間に、救われているのは、紛れもなく私自身である。

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