東京編 第1話 没落した栄光

 

 独立宣言が起こってから1年後。都道府県各国はどのようになっていったのか。

まずは旧日本の首都である東京。

その力は圧倒的で


領土  45位(2103㎢)

経済力 2位

軍事  1位

(陸軍)100万人(2位)

(海軍)艦艇30隻(5位)

(空軍)400機 (1位)

人口  3位 (1000万人以上)


流石は旧日本の中心である"首都"。軍事力、経済力に人口も文句なしといえる。だが不思議に思わないだろうか?なぜ経済力が2位なのか、人口が三分の一しかいないのか、そして軍事力がここまで高い理由とは。


それは今から説明する「混沌の時代」を知らなければならない。


まず一つ目が遡ること3年と1ヶ月前のこと、東京で起こった大規模デモ運動を覚えているだろうか。それはもはや内戦と言っていいほどの規模で多くの高層ビルが崩壊してしまうという甚大な被害が出でしまうのである。



そして二つ目が日本解体宣言後に起こった人口流出事件だ。前回話したため、詳しい部分は割愛するがこのようなボロボロになった東京の経済や金融は完全に停止。そのため多くの企業がリストラを敢行。大量の失業者に溢れ大パニックにそのため過疎地や隣国の脱出を図り人口が激減してしまう。


最後に追い討ちをかけたのが東京の無政府状態である。交通インフラの停止で食料や水の取り合いが発生。しかもその時、機動部隊の突然の失踪により治安は急激に悪化。世紀末に相応しい状態となった。多くの子供は餓死し食料を手に入れた女性は大量の男どもに襲われ死亡。老人たちも介護をする人が消え見捨てられてしまう。もはや道端では略奪に殺人なんて当たり前という地獄が広がった。


それらの問題に対し立ち上がったのが旧政府の努力もあり、ありなんとか数日で集結した。

そして東京は安定したかに思えていた、、、


が、この集結のせいで旧政府に残っていたお金は枯渇。さらに政府直属の軍事部隊も大半が他県に移ったので防衛すら不可能になる。


これにより旧政府に従う人間はほとんど消えてしまった。しかも大量の武器が何者かに解放されたことにより時代はさらに悪化。かろうじて安定しているが現在において

東京は4つの派閥によって管理している。

大きな勢力からいくと


デモ隊(北上)率いるデモ(武装)勢力


東川総理率いて、保守主義の旧政府勢力



そしてそこから

東京にある各大企業がこのような状況に対し独自の民兵(傭兵隊)を組織。それら企業が自分達の利権維持を目的とした勢力。

 財閥連合


そして最後が未だ現地点で不明だが地下で秘密裏に活動してる勢力。

  レジスタンス勢力


これらの勢力が東京の主権を握ろうと日々抗争が発生している。

このような(政治的内戦)により分裂したために軍事力は異様に高まり

経済もほぼ停止

人口が減った理由である。


そんな混乱の中東京はこれからどの勢力が力を握るのか。


更には日本全国でこれを機会に領土拡張を狙おうとしている国もある。

北海道や大阪、そして隣国の神奈川や埼玉の拡大政策によりこの東京も侵略対象となるだろう。


そんな没落した東京の戦いが始まろうとしている。


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