とにかく、少しでも、書く。

 まあその、これはよく言われておることですけど、ひとつ。

 どうにも調子が乗らなくて、何もしたくないときのお話。


 本当にどうにもならんなら、休むべし。

 ただ、ちょっとだるいな、程度のときは、とにかく、書くこと。

 とはいえ、そんなときに本1冊書いてやろうなんて思うことなどない。

 とにかく、少しの量でいいから、書くこと。

 一つでいいから、書くこと。


 で、意外と、そういうときに限って、すらすらと書けるようになるのね。

 思っていた以上に、書けることもままあります。

 そういうときに書いたものって、案外、よかったりするものよ。


 さらに、じゃ。

 それが1日かそこらなら、まあ、それまでの話かもしれん。

 だがそれを、何日も続けてごらんよ。

 1日1000字を書いたとしよう。内容とか何とかは、問わん。

~ そういう「変数」を持ち出せば、キリがないからね。

 さあ、1年間で、何字書けますか?

 うるう年でなければ、365000字。

~ あえて、途中のコンマや漢字を入れておりません。

 それだけあれば、書籍3冊分の分量になります。

 どうでしょうか?


 もちろん、それがそのまま本になんてことは、ないよ。

 だけど、そうしているうちに、文章の量が増えるだけではなくなる。

 質のほうも、確実に、上がって行っているはずです。

 そこでさらに意識を加えていくことで、さらに上がる可能性はある。

 だけど、書いていないと、それは絶対に、ありえません。


 まずは、質より量です。

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