赤裸々備忘録

かみつき

序章 回想

心配させたくなかった

迷惑かけたくなかった

けれど、助けてほしかった

見つかりたくなかった

「この傷どうしたの?」って聞かれるんじゃないかと怖がっていた

「身体を傷つけるなんて」と責められるのではと怖かった

知られたくなかった

けれど、気づいてほしかった

こんな身体の傷なんてなくても、気づいてほしかった

誰かに助けを求めたかった

けれども、いざ「どうかした?」と聞かれると、

笑顔を浮かべて「大丈夫」と言うことしかできなかった

助けを求めるなんて慣れていなかった

どうやって助けを求めるのか分からなかった

ずっと他人の重荷を、黙って代わりに背負って、

それでも平気そうな顔をすることしか、してこなかったから。

誰か、見つけて。助けて。

こんな矛盾だらけのあまのじゃくを、誰か救ってください

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