99.バターとマーガリン
4匹のトラは奪い合ったサンボの服を持って、大きな木を中心にぐるぐる回り始めました。
「ぐるぐる、ぐるぐる」
トラたちはだんだん速く回り始め、最後はもう何がなんだか分からなくなってしまいました。
「ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる!」
そして、ある時、パッと光が輝き、4匹のトラは、なんと大きなバターの塊になってしまったのです!
そして、サンボはそのバターにお砂糖とミルクと粉を混ぜ、パンケーキにして食べてしまいましたとさ……
って言うのが『ちびくろサンボ』のトラがバターになっちゃうエピソードなんですが、実際問題、バターはそんな方法じゃ製造出来ない事は常識的に明らかですよね。じゃぁどうやって作るかと言いますと、一般的には生クリームを用意してそれを冷蔵庫で良く冷やしてからそれを蓋つきの瓶に移してしっかりと蓋をしたらそれをおもっきしシェイクする。すると、バターとバターミルクに分離するので蓋を開け、バターミルクをこし器で
大きな工場で大量生産するときは遠心分離機でぶん回すという方法がとられるので、ちびくろサンボでトラがきのまわりをぐるぐる走り回ってバターになっちゃうって言うエピソードはあながち間違いでも無いのかもしれませんね。
バターの一般的な食べ方としては朝トーストに塗るって言うのが一番広まってる食べ方なのかしら?でもそれ以外にも使い方は色々とありますよね。私の子供時代のお話なんですが、今は無き母様が何時もはフライパンに油を敷いて目玉焼きを焼いてくれるんですが、その日はバターで焼いてくれたんですよね。そしてそれを一口食べて、何時もの目玉焼きと全く違う、ちょっと洋食的な雰囲気のお味に思わず感動したのを今でもはっきりとその驚きを覚えています。ただ、目玉焼きにかけたのがお醤油だったので、結局バター醤油味の目玉焼きになっちゃったんですけどね。でも、それをご飯に乗せて食べるとこれまためちゃめちゃ美味しい事を知って嬉しくなった思い出が御座います。
一方、マーガリン。これにはあんまりよい思い出が無くて、特に学校の給食でコッペパンなんかと一緒に出されるマーガリンが大嫌いでした。なんだか油をそのまま口の中に放り込んでるようで食べた後、気持ち悪くなったりするので先生に見つからない様に、そ~~~っと捨てたりなんかしていましたね。食べ物粗末にするとかなりきつく怒る先生だったのでかなりどきどきしながら捨ててました。
マーガリンの主原料は、植物油脂で大豆油、なたね油、コーン油、パーム油などが一般的に使われてて。これらの植物油脂に、水、食塩、乳成分、ビタミンA、乳化剤、着色料などが加えて作る物なんだそうですので見た目はバターとよく似ていますがその中身は全く別物なんですね。油を口の中に放り込んだって言う感覚を覚えたのはおそのせいなのかも知れません。おそらく今は製造技術なんかも発達してるんでしょうからそんな事は無いんでしょうけど、私は今後もマーガリンを食べる事は無いんだろうなって思っています。1869年、フランスのナポレオン3世がバターの代用品として安価な食品の開発を懸賞募集したのがマーガリンの始まりと言われてるそうですのでその歴史自体は長そうなんですけどね……。
いずれにしても私はバター一択です。ただし、パンが全く食べられないのでとおーすとにしてって言う事は多分ないとは思いますが、料理にはかなり使っていくと思います。特に卵料理に使うと美味しいでsものねバター。ああ、バターで焼いた目玉焼きにお醤油かけてあったかいごはんに乗せたくなってきました。
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