84.お塩で丁度良い西瓜が懐かしくて・・・

 2024年は梅雨明け後の夏後半は太平洋高気圧の勢力が南海上を中心に強まりやすい予想で地球温暖化や春まで続くエルニーニョ現象の影響で地球の大気全体の気温がかなり高くなっていることから、太平洋高気圧が強まれば、ここ10年の暑さを上回って、昨年(2023年)に匹敵するような猛暑になる可能性があり、残暑も厳しいでしょう・・・と、日本気象協会が発表しましたとさ。


 ああ、暑いのね今年も、エアコン代どんだけ行くんだろう。政府の電気代の補助金も5月で終わっちゃうし、散財を覚悟するしかないんでしょうか。夏の猛暑よどうか手加減しておくれと、祈る訳なんですが、そんな環境下だとめちゃめちゃ美味しく感じる物が有りますよね、あれですよあれ、まん丸で緑のボディに黒い縞模様が素敵なあいつ。


 そう、『西瓜すいか』です。ジューシーで噛めばさくっと甘くてしかも普通に水分摂るより体に水分が浸透するスピードが速い様な気がする果汁は程好ほどよい甘さでもうたまりませんね。西瓜の果汁には糖質は勿論、電解質が多く含まれてるので吸収が早く感じるのは錯覚では無くて実際に早いんだそうです。ただ、あんまり多く食べ過ぎると糖質が悪さしますので気をつけないといけないですよ。


 私が今迄に食べた西瓜の中で一番美味しかったなぁって感じたのは、小学生低学年くらいの頃、お盆に家の前で送り火を焚いてその勢いで花火して、その後に井戸でキンキンに冷やした西瓜を母が切り分けて渡してくれたあれかなぁ。西瓜って私にとって夏の象徴みたいな食べ物なんですよね。あの頃の西瓜って今食べられてる物より糖度が低かったからお塩かけて食べると甘さと言うか味が濃く感じられて美味しさがアップしたんですよね。今スーパーなんかで売られてる物はしっかり甘いからお塩かけると逆に美味しくなくなる様な気がするんですが、そう思うのは私だけでしょうか。


 それに、丸のまんま西瓜を購入する事って今はあんまりないんじゃないかしら。私の実家は父が農業機械関係のお店を経営していたので農家さんの家に農機の修理に出掛ける事が夏場は頻繁に有ってその帰りに色々お土産貰ってくることが頻繁に有って、夏の定番は勿論西瓜でした。


 で、実家は飲料水も井戸水で井戸水って夏場物凄く冷たくなるんですよ、大袈裟でも何でもなくて手をつけて居られるのは2~3分が限界ですね。それ以上つけてると指先の感覚無くなりますもの。そんな井戸水で夜まで西瓜を丸ごと冷やして夕飯済んだらデザート代わりに頂いてたんですが今となっては何と贅沢な食べ方してたんでしょうって思ってしまいます。


 今現在はそんな事するのは夢のまた夢、夏場に食べる西瓜と言えばスーパーで売ってるカット済みの物が主で、確かに糖度は上がってて甘味は強くなってるんですが、なんかちょっと物足りないんですよね、赤い実の部分だけプラウチックのケースに入っている物を見詰めていると、子供の頃に食べたお塩をかけると丁度いい皮つき西瓜のビジュアルが目に浮かびます。半月型に切り分けられた皮つき西瓜の真ん中から齧りつくなんて言う食べ方は、もうする事は無いのかな、なんて思うとちょっと寂しくなったりします。


 寂しくても夏は来る・・・灼熱の夏は今年も西瓜で乗り切りますかね。

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