82.初夏のお味の初鰹

 最近は冷凍技術の向上で一年中見かける『鰹』ですが初夏の頃に旬を迎えるのが『初鰹』ですね~~~。鰹と言えば高知が名産、漁獲時期によって『初鰹』『戻り鰹』と呼び名が変わるお魚で、初鰹の稚魚は主に太平洋の黒潮に乗って南から北上してきます。具体的にはフィリピンの海域で生まれ、日本列島沿岸まで約2,000kmの旅をして高知付近の海域に到達するのが3月~5月頃になるんだそうです。


 初鰹は一般的に引き締まった身質で脂のノリが少なく比較的小さいのが特徴なんですが、特有のにおいが少ないので苦手な人でも食べやすく身がしまっているので弾力が強くて歯ごたえを楽しむこともできるんだそうですよ。で、初鰹は縁起物とも言われてて江戸時代『女房を質屋に入れてでも初鰹を食べるべき』と言現代ではコンプライアンス的に問題になりそうな言われ方もしてたんだそうです。旬の食材は生命力にあふれ、それを食べることで自分も元気になると考えられていたからで『初物七十五日』という言い伝えも有って初物を食べると寿命が75日延びるとされる事から初鰹は縁起物とされてたんだそうです。


 更に、鰹節の切り口は松の木の年輪に似ていることから、『松魚まつお』と呼ぶことも有るんだそうで、松は古来より不老長寿の象徴とされていたため、松魚である鰹は縁起がいいぜぇと言うイメージを増幅させてるみたいですね。いずれにして鰹大好きな私です、この季節は冷酒なんかと合わせて頂くともう、至福の一時を過ごす事が出来ますよん。


 初鰹は脂が少なくさっぱりしているので脂のある皮と一緒に食べられるたたきにするのがおすすめの食べ方なんですって。薬味は刻み葱に冥加みょうがに大葉に生姜、更にすりおろした大蒜にんにくなんかと一緒にお醤油をちょこんとつけてお口に入れたら純米大吟醸で流し込む。ああもう、想像しただけで身震いしてしまいますね、日頃のストレスがぶっ飛んでしまいそうな爽快感はやっぱり縁起物と言われる食べ物のパワーがもたらす技なのでしょうか。魚料理専門店に出向かなくても最近、スーパーで売ってる鰹のたたきってかなりレベル高いんですよ、しかもある程度値段もリーズナブルですので私はもっぱらスーパーで購入する派です。


 それに、外でお酒飲むのってちょっと苦手なんですよね。なんというかこう、良い感じに酔っぱらうとそこから動くのがめんどくさくなって帰るのがめんどくさくなるんですよ。家飲みならお風呂入るかシャワー浴びるかしてすっきりしたところで心置きなく飲んだとしてもその場で潰れてる程度ですので誰にも迷惑かける事も無いなんて思うのは無精者の考え方なんでしょうか。特に日本酒なんか飲んだひにゃぁ立ち上がる気すらなくなりますもんね・・・お酒は適量を楽しく、です。


 戻り鰹の旬は本場高知県では9月から11月頃、関東地方では9月から10月頃。初鰹とは打って変わって脂が乗っててお刺身がお勧めの食べ方なんだそうですよ、まだ初鰹も食べてないのに戻り鰹の話で恐縮ですが、無事に季節を乗り切って戻り鰹も美味しく頂きたいです。切りっと冷えた生ビールと合わせると美味しいですよねって、なんか飲むことしか考えてないな私ってば。


ま、いっか・・・・・・

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