79.お花見のお弁当

 今年の東京での桜の開花宣言は3月29日で平年より5日、2023年より15日遅くの宣言となったそうですね。ソメイヨシノが咲き出すと春本番の雰囲気が嫌でも盛り上がりますね。私の自宅近所にも小さな公園があって桜の木が沢山植えられててお花見スポットになってるんですが、個人的に気に入ってるのは歩いて5分くらいのところにある空き地と言うか管理地と言うか、そこに生えてる一本桜なんですよ。ホントは更に少し行ったところにある個人で所有されている桜の枝ぶりがホントに見事で毎年満開になる頃を楽しみにしていたんですがなんと、昨年伐採されてしまいまして思わず絶句してしまいました。でもまぁ、維持費とかかかるんでしょうから仕方ない事では有るのかも知れませんね、ソメイヨシノって樹木としての寿命もそれほど長い気では無い様ですし。


 で、お花見と言えばお弁当ですね。最近はデパ地下なんかで出来合いの物を買い求めてっていう方が多いんでしょうか、確かに彩が鮮やかで美味しそうだし手間暇なんかを考えるとお手軽で美味しくて充実してるし良い事だらけなのでしょうね。私が会社勤めしていた頃、その近所の公園で毎年お花見してたんですが結構手の込んだことしてましたね。今どうか分かんないんですがその頃は火を使う事が許されててバーベキューみたいな事も出来たしおでんの鍋を作れたし。桜が咲く頃ってまだ結構寒い事が有っるからあったかい物を食べられるって言うのはかなり嬉しかったりするんですよね。お湯を沸かせるから熱燗も出来たし宴会大嫌いな私でしたがこれはちょっと楽しかった思い出が有ったりなんかします。二次会に引っ張り込まれる事も無かったですからね。宴会で何が嫌って二次会三次会、これに付き合わされるのがホントに嫌な私です。


 さて、お話をお花見弁当に戻して・・・弁当と言うかお重って言った方がぴったりするんでしょうかねぇ。巻き寿司や唐揚げ、卵焼き、煮物、ウインナーにちょっとしたフルーツなんかを沢山詰めて、それ持って歩いてるだけでもテンション上がったりしませんか?お弁当とかお重ってどうしてこんなにわくわくするんでしょう、いくつになっても蓋を開く時のドキドキ感って新鮮で素敵だと思います。そんでもってまたまた青森の特に私の出身地弘前のお話なんですが、弘前では桜が咲くと弘前公園での宴がたけなわとなる訳ですが本丸周辺はなんか有料で無いとは入れなくなってしまったみたいで一瞬何考えてんだってムカついたものですが、あれだけ人が集まればそれも仕方がないのかなぁなんて思ってしまいます。


 百花繚乱ひゃっかりょうらん、咲き乱れる桜の木の下で頂くお弁当やお重、そしてお酒の何と美味しい事よ、よくぞ津軽に生まれたもんだって誇らしく思ってしまったりしてしまいます。そして、その宴の中で欠かせないのが『トゲクリガニ』と『ガサエビ(シャコ)』なんですよね~~~。トゲクリガニは売店でも売ってるしガサエビはスーパーなんかでも簡単に手に入ったりなんかします。これを食べると春が来たなぁってなんかじんわりしてしまいます。特に美味しい物でもないんですが、季節の風物詩は心に訴える者が有ります。あと、お弁当関係じゃないんですが、弘前公園の中には『津軽そば』のお店と言うか屋台と言うかそんなのが出るんですよねあれも美味しかったなぁ。もう一回食べたい物の私の中での筆頭です。


 桜が咲いて春が来て新年度が始まって、今年も平和にのほほんと暮らせたらって思わず祈ってしまいます。

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