「推し」活を語る
一盃口
第1話
あいにく、僕はひねくれ性で、人が好きそうなアニメだとか漫画(鬼滅、呪術、五等分)だとか読まないんですよね。鬼滅はよんでもいいかなと思うんですが。
かと言って、鉄板(ワンピ、NARUTO)を見るかと言われれば違うかも、で。今当分は、コナン、アカギ、クレしん、なかれ、フリーレンになりますかね。結構好きな奴いますからまだまだ浮き世離れなんて言わなくて良さそうですね。
このKACの前に、推しに凝って、推しがない作品に読む値はない、と放言された方がいた、とカクヨムで聞きました。まあ、作品の良さを1キャラに限定して語るのはそれはあまりよろしいことではないでしょうね。
世界観とか、設定だとか、描写とか、言葉選びだとか、色々ありますよ。もちろん、その全てを1キャラに凝縮されはしますがね……。それが衝突するという第三の世界(神の視点、客観)だってある。でも、僕はむしろ第三の世界しか見ていなかったので、第一の世界(個人視点、主観)から漫画を見つめることはなかなか新鮮な試みというか、新しい漫画の見つめ方になると思います。
こういうアニメだとか、ゲームだとかには、敵と味方の二項対立に陥って、主人公が徹底的に正しい、それとも悪だったりして、彼にとって悪であるマモノを徹底的に虐殺する姿をステレオタイプにされている方がいらっしゃると思いますが、それは随分前から否定されています。ゴジラは、水爆実験への憤怒によって覚醒した人間文明への破壊を実行する自然の英雄ととらえることも可能ですし。
今、ポケモンのエメラルドをやってるんですが、二つの悪の組織が、一方は人間を滅ぼし自然を救済するという理想、もう一方は大地を拡大してすべての人間を救済するという理想をそれぞれ掲げて衝突しています。これは、人間を滅ぼしてはいけないけど、自然を滅ぼしてもいけない、ということを提起しています。結構、混乱することでしょう。ですから、どっちかが正しい訳では無い。まあ、正義の主人公がどちらの組織も潰しますがね。
また、鬼滅。実はそんなに新しい手法じゃないでしょうが、主人公によって成敗される鬼たちの前世が描写され、それによりそう姿があります。だいたい、禰豆子がいますからね。鬼は必ずしも成敗すべき存在ではない、と言う。そして、主人公は、鬼は無差別に殺害せねばならないという鬼殺隊の柱と衝突しています。
たぶん、お姫様をさらった魔王を成敗しにいく最初期のドラクエのイメージがゲームとかアニメとか強いでしょうが、個人の正義の衝突は大抵のゲームでは描写されています。もちろん、享受するプレイヤーが必ずしもそれを受け入れるとは分かりませんが。ドラクエⅤⅡとか、マモノ側とニンゲン側で葛藤し、主人公が能力を行使しても世界を平和にできない、というなんとも腑に落ちない終局があります。(ちなみにググっただけでうろ覚えです)
憂国のモリアーティもそうらしいですね。カクヨムで考察なさっている方がいたのですが、明らかに間違っている正義観ですが、そういう考え方があるのか、と思わせます。
このように、絶対的な正義に依存しない第一の世界からの推し活は上手く用いれば思考力をより養うことに繋がります。
最後に、僕の推しを紹介しましょうか。コナンだと、覚醒モードの小五郎おじさん、コナンの正体を確信していた頃の蘭姉、新一モード。なかれだと、放火魔のカエル、爆弾魔の三船、ライカ。フリーレンだと、フェルン、宮廷魔術師の老獪の人。
あまり推しにこだわりませんが、話しが通じればやっぱ僕も嬉しいですね。
そういえば、僕のダチの話になりますが、どんなネタを書いても登場人物の命を散らせるやつがいるんですよ……。まさか「推し」すらも殺すとは思わんかったなぁ……。
あ、推し活評論・エセーを集めたイベント立ち上げたので良かったらご参加下さい。
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