【16】
夏休みも終わりに近付いて来たから沖縄からまた飛行機に乗って大阪に戻ってきた。夏休みの残りの宿題をしながら ある時 ふと祖父母に対して ちょっとだけ悪口のようなことを思ってしまったことあって その日の夜 眠りについてたら とつぜん枕元に 数人の武者らしき霊のようなものがあらわれて びっくりして速攻「ごめんなさい!もう言いませんっ」て謝ったら すぐにみんな自分の部屋から出て行って それから階段を降りて1Fの祖父母の部屋のほうへと戻って行ったみたいやった。毎日めっちゃお世話になってる祖父母に対してやはり悪口を思ったりするもんじゃないんやなと思ってそれ以来、毎日祖父母には色々感謝の気持ちでいるけども、悪口を思ったりすることは1度もなくなった。
祖父母の家に来て学んだのは そういう 人に対する気持ちの持ち方のようなものやと思う。確かに 誰かに対して悪口のようなことを考えながら 自分の部屋で寝ていたりしても 夜中 なぜだか 眠れなかったりする。何かに 押さえつけられてるような...何者かに 邪魔されてるような...そういう、人のことを悪く言う気持ちはあかんのやでってことを教えてくれてるみたいな...それが自分が この家で存在してるように感じてる霊のようなものと関係あるのかどうかは わからないけれど 存在してるように感じてる霊のようなものに対しても 無視したりするのでなく どちらかというと優しい気持ち 共存していくような気持ちを持って 生活していたら 自分の勉強部屋にいても 何となく 落ち着けて そうしたら逆に 存在してるような気のする霊のようなものに見守られているような気もしてくる。共存する優しい気持ちを持てば...なんとなく存在していることを認めて 優しい気持ちで共存していくような感覚で...と言えば良いのだろうか...
自分の勉強部屋に毎日いても、はっきり霊の存在を確認することは出来ないけども なんというか 霊のようなものでも 存在してる感じを受けるのであれば そのものに対しても 優しさの気持ちで というか 一緒に部屋に存在してるってことは やはり一言で言ったら お互い 毎日 共存している というか そういう気持ちでいれば良いのかな ってことくらいしか中3の自分には わからないけれど...
何かの強い霊のようなものを感じるのは確かなことやから でも どうも 否定したりするような気持ちのほうが良くないのかなあって気はする。どのくらいの時代から存在している どのような霊なのかは わからないけど 自分なんかより はるか昔から存在してはるのかもしれない...
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