5階層〜9階層 休憩

 ここが5階層か、4階層は特に何も無かったから

 直ぐに階段を目指したんだが、5階層になってまた草原のフィールドダンジョンになるんだな。

 そしてここから、ウルフとコボルトが出てくるんだな、コイツらは集団で襲い掛かってくるから集団戦の練習になるな。


「さて、階段を目指しつつウルフとコボルトを倒すか」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 『グルルルル!!』


 『ワオーーーーン!!!』


 あと1匹だと思ったら、雄叫びを上げ仲間を呼び寄せたらしく、気配察知に沢山の気配がこちらに向かってくる。


「ふむ、どんどん呼んでもらって、ウルフを狩りまくるのもありだな」


 ウルフが喉を噛もうと飛び込んできたところを、横に避け、下から上に斬り上げる。

 そして、雄叫びで寄ってきたウルフたちが、俺の周りを囲んで隙を窺っている。


「そっちが来ないなら、こっちからいくぞ!」


 『グルルルル!!』


「シッ!」


 スパ スパ


 ウルフが正面と背後から襲い掛かってきたところを、回転しながら首を斬り飛ばす。

 そして、背後から襲い掛かってきたウルフに隠れて、もう1匹来ているのが分かっていたため、後ろのウルフを倒した段階で回転をやめ、飛び掛かってくるのを待って首を飛ばす。


「うーん、やっぱり弱いな、とっとと10階層に行って、ボスを倒すか」


 そう呑気に一人で喋りながら、ウルフの群れを壊滅させた。


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「さて、そろそろ飯にするか」


 周囲の安全を確認したのち水筒と、干し肉を出した


「質素だな」


 苦笑いしながら言う。


「いただきます・・・うん、美味いなこれ、

 口の中に入れてるだけで、肉の旨味がちょとずつ

 溢れてくる。

 あたりめ、みたいだな。

 ずっと口の中に入れてたいな」


 ゴクッ ゴクッ プハー


「冷たい水が喉を通るのがわかるな、美味しい。

 暫くすると飲んだ分が戻ってるんだから、凄いよなこの水筒」


「あっ、そうだ蜜柑みたいなやつを食うか。

 ・・・うーむ慣れないな皮を剥くとキウイなんて

 まぁ、食べてみるか、ん!美味い!まんまキウイだ一杯取っておいて良かったな」


 それから、アッシュは干し肉を口に咥えながら移動を開始した。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「よし、9階層に来たぞ、それにしてもここは、

 墓地のフィールドか」


 アッシュは階段を最短で目指し五時間で9階層まで来ていた、5階層から8階層までは、草原のフィールドで、ウルフや、コボルトが共闘して襲い掛かってくることもあったが、アッシュの力の前には無力であった。

 そしてこの9階層は墓地のフィールドであり、

 スケルトン、レイス、ゾンビなどがいて、

 レイスは物理攻撃が完全無効により、魔法でしか倒せない。

 ゾンビは斬っても魔石を壊さない限り動き続けるので、心臓にある魔石を的確に攻撃する技術が必要になる。

 それとは別に、腐敗臭が凄いので戦闘を回避する冒険者が多い。

 スケルトンは唯一の換金アイテムである、心臓にある魔石を砕かなきゃいけないため、ゾンビ同様回避する冒険者が多い。


「それじゃ、ここもとっとと抜けるか、臭いし

 換金率も悪い物ばかりだしゾンビとスケルトンは

 魔石を壊さないと死なないとか厄介すぎるだろ、

 何を持っていけば良いんだよ」


 ガシャン ガシャン


「え、またユニーク?」

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