第20話 いつの間にか
最近、通らなかった道を通ったのですが、いつ行ったのか、お色直しをしていた家、「ああ、そういえばあったな、この家」という当時とそのままの家。そんな中、空き地がポツリポツリとある事に気がついた。
(あれ?ここって何があったんだっけ?)
そう思いながら通り過ぎた。思えば駅前にあった店で、いつの間にか潰れ、すぐに新規の店が入ったりを繰り返している所を見る度に、
(う~ん、前は何の店だっけか?)
と疑問に思いつつも
(まっ、いっか)
と特に気に留めないこともしばしば。そりゃ、店でも何でもないただの一軒家に思い入れはサラサラない。だけど、なにか寂しい。梅の花が咲き始めた。その季節になれば観れる花と違って、いつも見れる様なものが無くなるのは、何かこう、無常を感じる今日この頃であった。
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