物語のボスはどこにいる③
命を奪って得れるものなどそれこそ限られるものだ。それを欲しいという欲求がよっぽどでなければいけない……………………………………………というものですが。
誰かの生命を強奪するというのはそれほどの気合を入れての事業か戦争でもしなければ行う理由などない。率先して殺戮を繰り返すことをするほどに精神はすさんではないはずだ。
夢を求めていくことは誰もが抱えてることだ。相手の全てをその手に掴み取って戻せない状態にしてしまうことは途轍もない贅沢であるのだ。
全力でなんでもかんでも壊していく暴力的な存在になったわけでもないというのになぁ。
無理に気張っていくのも辛いというのに。限界を探すのも無茶が過ぎる。
「だからこちらから乗り込んでいくしかない。それでこその不利を打開させてあげないとですねぇ。気に入らないのは打ち壊してしまえよ」
そんな乱雑な風に言ってのけるのはニーベルンゲンという偏屈な者だ。それが誰かというのはわかりはしないか。
コルバロスは困っていた。現代の機械というのはどうしても難しいと考えてしまうのが性か。
技術者としてはこれではいけないと思っているのに………………覚えていないでは済まされない。それは技術者としての誇りがある。
「別に君は技術者というわけでもないのに。諦めて留守番していればいいのにじっとしていられないのか」
「そうは言われたくはないないですね。それも仕事を投げてきたあなたには」
そんな当然の如く気軽に近づいてくるのは導師トードリオンである。
彼が持ってきた仕事というのは大変苦労をするほどのモノであったのだ。これで全力を持ってこなしたはずであるのだが見届けていくしかない。
「それはそれとして他にも頼みたいことがあったりするのですが。素直に聞いてくれますよね」
「………………光栄の極みですよ。先の言葉が聞いてあきれるほどにね」
皮肉かというその言葉とは裏腹に笑みを浮かべて天井を見上げることをしていたコルバロスであった。
それはそれとして不満ばかりが胸に溜まっていくのが辛いというのがある。どうしてこんな目にという気分になるがそれでも………………やっぱり難しい。
「まさか要害『ネイバー』に攻め込む破目になるとは………………地獄みたいな時代だこれは」
美しい容姿を持ち難しい顔をしているニエが目の前にある建造物というかそれが存在している山のど真ん中を見上げてそんなことをほざいてしまっていた。
「嫌なら帰ればいい話だろう。まだ後戻りはできるのだから。勝負事は早く済ませた方がいい。とっとと済ませていきますてな」
相方といて永い付き合いのあるレドームが木の枝を拾い上げることをしながらもそれを大空にへとぶん投げることをしていたのだ。それが気に食わないのか飛んでいった木の枝にへと石ころを当てていき叩き落とすことに成功させていくニエであるのだが。
………………………………やっぱりこれは叫んでいいだろうか。
「なぁ、そんなうるさくするのであれば二人ともあの小屋に強引にでも戻してやるからな。それくらいの覚悟を持っての行動だと信じていたのですが」
アイリンが冷たい視線を彼らに向けることをしていたのだ。それも手持ちでの短剣をいくつか並べていくことをするのだ。そしてジャグリングかというくらいにポンポン宙にへと浮かんでいるのが怖くなるもの。
それで言わせてもらえれば大変に困っているのがやっぱり自分か。
「どうしたの?そんな呆けた顔をしていてもどうしようもなく時間ばかりが進んでいくしかないものですよ。先手を取ってこそエンパイスの」
永い付き合いのあるアイリンにこうまで言われてしまえば非常に困ったものだ。
………………………………さっきから困ってばかりなので自分がいない方がいいのではと思えてくる。
なーにが『君たちに仕事を頼みたいのだけど。あぁちゃんと給与とか報酬とかは与えてやれるだけの体力はありますから安心してくださいね』だよ。なしてあったばかりの他人に仕事を頼んでくるのか。それは明らかにおかしな精神をしている。
まぁそんなことは我々がいえたことではないとはっきりわかっているのだが。申し訳ないこの上ないのだろうが。
要害が奪われたからそれを奪還して来いとは無茶苦茶としか思えない。どうして人生をというか生死を背負っての戦いをこんな子供と一緒にやらなければいけないのかと疑わしくなってきてしまう。
背負わされた荷物というのは結構重たいように感じられてしまうのが不思議なというか疑問にしかならない。
「にしても危ないから気を付けておいてとは言われてはいたけれど。それは当然としか思えないから念を押すぐらいの納得しかない。さっぱりなものですよこれは」
どうしてもといっても全力で挑むのが戦士というものか。だとしてもだ。
「真っ直ぐに正面を向けて突っ込んでいくのは大馬鹿のすることだって。流石に当然じゃあないのか」
多少の整備をされた路を見つけてそこから登っていこうとするレドームとそれを追いかけようとするアイリンであるのだ。
「どうしてかというのはいわれなくても分かっていますよ。どうせ一瞬で命を落とす可能性があるのは。それでもどうせなら正規のルートを辿った方がいいと勘が伝えてくる」
そう、ニエのいう通りにこの場所というのは実は本来の順路から離れた獣道でも少し外れた草の生えた原っぱであるのだ。実は大変なくらいに周囲に無視がたかっているが自然な虫よけで誤魔化している。嫌だもん蟲は。蟲とはならなくとも大変に怖いものだ。
虫よけに使用しているのは《魔香の紫焔》という術である。煙でさえもどうとでもなるので結構便利なので頻繁に行使している。ちなみにいえば現在発動をさせているのはレドームであるのだ。これにはアイリンもエンパイスだっても文句を言わずに黙認していた。ニエが使用してい術ではあるのだがそれはそれとして多少疲れるので、更にいえばレドームの方が普段は楽にこなせるらしいのでやらせている。
それでニエが指し示す方向にあるのは重要ななまでの大変な光景であった。それはシャコシャコ脚が動いてこちらにカメラを向けてくる多量の自動機械であったのだ。
彼らは何かしらを探すことをしているのだがそれで見つかるわけもなく、だが諦められないのか土を掘り返すことまでしていく。
(あぁ?これは何を探しているのか。地面にまで埋まっているとはそれだけ小さいものなのか。そうでなければよっぽどの熱量がある。それとも隠れるのが得意のか遺体で埋められてしまったというのが考えられるもの)
さっぱり分からないが。近づいてみれば理解の出来てしまうものかもだがそれはそれとして見つかるのも嫌なものだ。
そんなことをいっていたら勝ちりという音を鳴らしてしまった者がいた。それは木に手を当てて支えて貰っていたのだがただ力を入れ過ぎてしまったのか手を滑らしてしまったというだけである。鳴ったのはそれで剥けてしまった樹の皮であるのだろうてな。
当然ながらも人生というのか気軽に進まない。この立ててしまった音によって連中の
紅く光っているそれらというのは観る者に恐怖と威圧感を与えるには充分な威力を発揮するだろう。………………………………それは相手が常人であることが条件であるでしょうが。
常人でないならどうするか。選択肢などはどうしても限られるものだ。出来ることなども決して多くはない。それでこの四人が選んだものは単純明快なもの。
スウゥっと息を吸っていくことをするエンパイスである。そして削ってしまった樹を心配してか壊すくらいの力で叩いているアイリンの手を左手で掴むことをする。それをしていればすぐに折れるって。星空を眺めることをしていたレドームの頭を右手の方で打ちあげてニエの上にへと乗っけてしまう。直後に彼女の首根っこ掴んで全員が一緒くたにまとまったことになる。
そしてこの状態にてすぐさま脱兎の如く逃げ出すことをしていった。エンパイスが全力で四人分の体重を背負っているわけだ。………………………………そこで大変なことに気づいてしまった。気づくべきではなかったらしい。
「いや、君たちは逃げるだけなら絶対できるでしょう。全力でやるなら遅くなりそうなのを担いでいくのが正解だこれ」
そんなことをつぶやいたかと思えばその直後にて軽く宙にへと投げてしまうことをする。
あまり高さもないので三人ともすぐに地面にへと着陸は成功するのだが、と言いたかったのだが。雨で地面が濡れていたのかレドームが足を滑られせてすッ転んでしまったのが大変に痛そうであるのだ。
「落ち着いてくださいよ。こちらが悪かったのは素直に認めますから」
こうとしか言えない。しっかりと謝らなければいけないものだ。不味いことをしたという自覚があるならそれこそだ。
そこでアイリンが気まずい表情をこちらに向けて肩を必死に揺らしているのが気にかかってしまう。それでそちらの方にへと振り向いてみれば………………そこにあったのは先ほどまでこちらを追いかけていた自動機械の集団であるのだ。
だが一塊になってその場に静止してこちらを狙いすましているようし視線を送っているのがそれが余りにも気味の悪い光景に思えた。
現実というのは恐怖ものでしかない。ホラーやミステリーなどを求める必要もなく簡単に滅んでしまうのは一瞬だ。
だってガチャガチャと自動機械が動いているのは不気味だ。それでその自動機械共は自らの姿を改めていくことをしているのであった。これで出来上がるのは二mは流石に頭が超えないほどの人型な姿をしてしまっている異形なロボットであったのだ。
「………………………………スゴ~イデスネとしか言いようがないのだがね」
「ごめんとしかいいようがない。けれど全部ぶっ壊れてしまう結末とはならないと思えてくる。どうしても次に来る動きというのが想像できるのですが」
ようやく声を震わせながらも悩んでいる調子なレドームとエンパイスである。それで行われる行動というのも当然危険なモノだ。
ジャこンジャコンジャコンジャコンジャコンジャコンという金属が弾かれる音が聞こえてくる。
今度は一体どんな姿にへと変形をしているのかと男のロマンというのも含んで気になってきてしまう。
それで登場をするのは肩に付けられた火砲であったのだ。物騒なまでの脅威だ。これでどれだけの威力を有しているのかは想像もつかないものである。
そして砲撃を向けているのであれば当然ながらどこかへと放つためにある。それはこちらにへと向けてエネルギーを収束させていくことをしている。
「よ―――し!全員で全力で逃げ出すことをするよぉ‼」
アイリンが気合の入った叫びをあげていきその場から脱兎の如く逃げ出していく。
全力一杯人型でカルシウムかタンパク質だの水だのといった塊ができる限界にへは到達していないことだろう。
だとしても四人でどこかにへとたどり着くのが夢だから。だからこそ言いたいのである。
「どーして全員で同じ方向になんて走っているんだよ。流石に物騒でしかないやつに追いかけ回せれるのは不幸でしかないって」
全員で同じように固まって走っていけばどうなってしまうのか。それは当然ながらもわかりやすい光景があるのみだ。その背にしている後方にである。
全く以て大変な数を揃えられただけに追いかけられるのも恐怖体験にしかならないものだ。命を掲げて追いかけられるのは、それも凶器を突き付けられてどころか殺意を向けて攻撃が加えられているのは物騒としか言いようがない。
「どうなってんだかなぁ⁉せめて一機に全部まとまってくれたらどれだけ楽なのかもなぁ!⁉」
「そうは言うが残念ながらあれが一体にまで合体を遂げてしまえば口径までも大きくなって威力も増して一発でその身が消し飛んでもおかしくはない。絶望的なまでの展開にしかならない」
本当に残念そうに残酷な事実を告げるのはアイリンである。これは理由などわかりやすく推測ではなく紛れもない事実でしかない。
この四人というの本当にどこに向かっているのか、そんなものはない。グルグルとかなり広い原っぱの周辺を巡っている状態となってしまっている。
そこで立ち止まったニエがお空を見上げてどこかににへと思考を巡らせるようなことをしていた。
「………………やっぱりこれっておかしい。さっきからずっとどこを走り続けているのかしらね」
「やっぱり。さっきからどこを走っているのか目印も少ないから大変なほどだ。全力で逃げ惑っても何処にたどり着くのか不安になってくる」
エンパイスとしては方法などもわかるかも怪しいものである。せめて相手の作為などを理解する方法でもあればそれこそ楽なのだがと感じてしまう。
「どうにもこうにも狙われるばかりじゃないかよッ」
レドームは走り出した途端に思わず足を石ころにて躓いてしまう破目になった。どうしてかは知らないがそれは幸運だったろう。その頭上を火砲が通過していったのdから。………………それは幸運では済まないだろう。どうしてこんな目に遭うのかは不思議である。
だがまずはいうことがある。
「あッブなッ⁉」
そこで何かに気づいたのか建物の方にへと視線を向いていたアイリンである。夢のような光景であるのか。
(あぁ、そういうことか。絶望的なまでの展開はその通り過ぎるもの。どうすれば抜け出せるのかという方法は、それを望むのは難しいがたどり着くのはやっぱり簡単である)
「この四人であればそれこそあれに勝てる。そんな事実が乗っかっているだけだ」
本当にアイリンはどこまでも優秀の枠を超えていると自分の認識を更に強く微調整をしておいたエンパイスである。
それでやっぱりあの自動機械がドカドカと砲撃が放たれてくる破目になってしまうが当然ながらその前には四人はその場には立っていなかった。逃げるのはやっぱり早いものである
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