おばあちゃんとレモネード。
すずには、仲の良い母方のおばあちゃんがいます。
おばあちゃんは、人生を楽しむことが得意です。ある日、おばあちゃんの家に遊びに行くと、おばあちゃんが、
「高い蜂蜜を買ったけど、貴重なものだから、よく味わうように」と、蜂蜜を水に溶かして、レモンをしぼって出してくれました。
「高いもの」と脳が覚えているので、美味しいというよりは「高い味」と、脳が知覚しました。蜂蜜、少し足りなかったかなあ。レモネードをわくわくしながら2人で飲んだことが、楽しい思い出として残っています。
そんな、おばあちゃんの家に、生存確認のため毎日電話をするのが私の日課です。そんな電話中に、わたしがベストを編んでいると話したら、おばあちゃんが、
「わたしにもベストを編んでほしい」
と、頼んでくれました。
ちょうど母に、
「毛糸は高いから、誰かが毛糸をくれればいいのにね」
と、話していたところだったので、喜んでハイの返事。
わたしは編み物の初心者なので、不安もありますが、そこは孫補正で喜んでもらえればいいなと思います。ベストを編むひとときを楽しみつつ、おばあちゃんとの限られた時間の中で、ベストがひとつの大きな思い出になるといいな。明日、毛糸を一緒に選びに行きます。
おばあちゃんとの、こんな毎日が、なるべく長く続けばいいなと思います。
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