大学三年 夏

慣れーたー

右「ようやく長期休暇ね。とはいっても、やることは多いけれど」

西「バイトにインターンに就活に研究室……おかしい、授業より忙しい」

右「それでも北村さんたちを泊めてあげてるのはすごいと思うわ」

西「あれは、何かもうそういうものだからね」

右「慣れって怖いわね」

西「手慣れたナレーターになれたかも」

右「脈絡なく思いついただけのダジャレを言わないでくれる?」

西「そういう生き物だよ、女子大生って」

右「風評被害も甚だしいわ」

西「話を戻すけど、右江さんも泊まりに来ていいんだよ。別に広くもないしおもしろみもないけど」

右「遠慮しておくわ」

西「なんでさ。私のこと実は苦手とか?」

右「それはないけれど……隣人が怖いのよ」

西「南川かぁ……」

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