実る

北「イルミネーション綺麗ですね」

東「そうだな、綺麗だ」

北「西川さんも来られればよかったんですけど」

東「仕方ないだろ、用事だってんだから」

北「クリスマスにも用事なんて中々です」

東「まあ二人でいたかったからな」

北「そうなんですか?」

東「そうなんだよ」

東「クリスマスに、なんてベタかもしれないけど、ここまで状況整えないと言い出せそうになかったからな」

北「うん」

東「好きだよ」

北「え」

東「何て言えばいいのかわからんけどさ、結局好きってことに集約されるんだと思う」

北「そ、そうなんですね」

東「まあ私ら全員おかしいからさ。まともに社会適合できるわけないし、進路バラバラになっても結局集まって過ごすと思うんだよ」

北「東さんなんて特にそうですよ。いつも遅刻とかサボりとか。わたしがどれだけ心配しているか知ってます?」

東「それは追々改善していければと……ってか、お前の答えを聞かせろよ」

北「言う必要、ありますか?」

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