班決め

東「せんせー。修学旅行、この三人で班になっちゃダメですか」

先「えぇっと、あなたたちそれぞれ何組かしら?」

東「1組」

西「4組です」

北「3組ですね」

先「それで許可を出せというのはいささか無理な話だと思わない?」

東「思います。だから先生を頼ってるんじゃないですか!」

先「ならせめて遅刻とサボり癖を直してから出直すことね」

北「いいんですか? 私たち、勝手に集まって行動すると思いますよ。本来の班を完全に無視して」

先「それはそれで問題だし、わざわざ私の前でそれを言うことにも驚きだわ」

西「すみません、聞き分けの悪い友人たちで」

先「……そう言うあなたも譲る気はなさそうね?」

西「まあ、出来れば班がこの面子ならありがたいな、とは思いますけど」

先「あまり特別待遇はよくないのよね、他の人にもしなくちゃいけないから」

東「そこをなんとか!」

先「なので、問題児を一班に集めるという名目で手を打ってみようと思います」

北「誰が問題児ですか、失礼ですね」

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