第11話―VRMMOラノベ―

当時は珍しかったであろう現実からゲームの中へと飛び込み、そこで物語を紡いでいく。

いまやジャンルの一種として扱われるほどに高い知名度を獲得しています。

二回目となる現代ファンタジーモノを述べていくのはVRMMOです。

馴染みのある正式名称ですと

『仮想現実大規模大人数オンライン』。


そんなVRMMOは2022年には、その先駆けになるかもしれないメタバースはありますがファンタジーのようなゲームは、まだ実現していません。

この一種のジャンルはWeb小説だけではなく書籍化でも多用されると個人的には感じます。

いまだに実用的ではないため定着されるジャンルは必然的に、舞台は現代であっても近未来。

ここで現代ファンタジーを確認しますと――

リアリティは実在する国や習慣など。

ファンタジー性は未来やゲームの中など。


長い説明はこの変にしておきますね。

それでは問題点を述べようと思います。

リアリティとファンタジーのバランスは他の扱うものよりも矛盾や破綻は起きにくいものです。

たとえばゲームの中ではステータスオープン!、西洋と東洋の武器や鎧、オタク用語や価値観など中世ヨーロッパが舞台であるゲーム、、、なら許せる。なぜならゲームの中にそういった顧客の意見や希望があるから応えているのが現実にもあるので世界観がメチャクチャでもゲームという設定なら矛盾にならない。

しかしゲームの中で主人公がチートを持ち出せば矛盾が発生します。なぜなら、多くのプレイヤー(ゲーム参加者、している人)がいる中で主人公だけ他のプレイヤーを複数で難なく倒したりするのは。

いくらユニークスキル(専用の技また技能など)無双していくにしても無理があると私は考えています。

ゲームとは試合よりも平等性が高く、お互いにそれなりの技術や知識があるなかで追随を許さないほど実力差は起きにくい。

それはスポーツや勉強など得意分野などでイメージすればイメージしやすいと思います。


続けてその2も述べよう。NPCの人工知能を。

おそらく知らない方もいると思いますので説明させていただくとゲームの住人。かなり乱暴になりますが外側のプレイヤーではなくゲームの中で決まった動作やセリフを作られたキャラクター。

されど近未来という技術によってNPCも我々とそう変わらないほど思考や人格を持っているのが様々な作品で登場します。

逆に与えられた動作やセリフしかしないNPCを扱う小説の方が少ないほどです。

私がここに問題と感じるのは何故、人格を持って登場しておきながら何もないことかです。

いや、一応こうして思想や感情があって成長していくんだから……それではダメとは申しませんが勿体もったいないと思います。

娯楽のゲームに登場するので理不尽な扱いや差別的なことはしない等とゲームにダイブして現実世界とは違うなにかを触れるなど色々とあるからです。

読者に伝えたいメッセージがもっとも強いのが意外にもNPCと主人公の会話ではないか。


さて最後に。そのジャンルの一種とし先駆といえばSAO。ユニークスキルなどあらゆる造語を作られ小説だけではなくゲームなど

使われるほど。

よく誤解されると思いますが主人公のキリトは思ったよりも無双しないです。

チートで敵をあっさりと倒したりするシーンの方が少なく、そんなことすれば躍動感やドラマが生まれないからです。

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