黒い牛

 

広い海に突っ立ってる舟

その西には陸

その先の地平からもくもくと上にのぼっていく雲は上に行くと横にどんどろと広がって

そろそろと下におちていく 

あつというまに閉じてしまった地球にはくらい光が、なぜなのか、ないはずの雲の隙間からさしています


少しくらくなった草原にいるのは牛です。左眼は見えなくなりはじめていて、右眼は草に落ちてからの眼盲めもうであります。

そこらの命命はゆいます、

おまえはそこらの狼に食われておしまいであろうのに

牛は思っていました、

そんなのは当然でしょう


そのうち狼は草原にやってきてこの牛を食べたり、他の牛を食べたり、それともあっちの美味しいきのみを食べたりしたりして、

今日も海の向こうはもくもく、どんどろどんどろ、そろそろ降ちて、くらい日差しがさします、さします。

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