　J1コンサドーレ札幌に所属する元日本代表MFの小野伸二選手が、今シーズンでの引退を発表しました。

　昨年末には同年代の中村俊輔氏が引退し、一時代の終わりを強く感じます。

　４４歳、最近は試合で起用される機会も減り、若いサッカーファンはあまり記憶にないかもしれません。フィジカルに優れた選手でもなく、よくここまで頑張ったなという印象です。

　youtubeにはプレー動画もありますが、正に天才と呼ぶに相応しい選手でした。ボールコントロール、イマジネーションなどワールドクラスであったと思います。

　名門清水商業高校時代のワントラップしてのループシュートとかヤバすぎです。多くの人が彼の将来に夢を見た事でしょう。

　彼のサッカー人生において避けて通れないのは、フィリピン戦での負傷退場です。技術的、能力的に大きな差がある選手同士が絡むと、こういう事は起こり得ます。

　タックルを受けた膝から下がエグい角度で曲がってましたからね…小野選手は長期の戦線離脱を余儀なくされました。

　御本人も言ってますが、負傷の前後でボールタッチが完全に変わってしまいました。プレーのイメージも変わったそうです。

　それでもその後、オランダの強豪フェイエノールトに移籍して大活躍します。

　もしもあの怪我が無かったらどれほどの選手になっていたんだろう、ワールドカップでも無双したんじゃないか、そんな想像をせずにはいられませんでした。

　現在、小野選手より少し上の年代が指導者となり実績を上げ始めています。選手としては無名な方も、海外で研修したり最先端の理論を学んで結果を出し始めています。

　いつかは小野選手もそこに入ってくるのかな。彼に見た夢はじきに終わるけれども、新たな夢を見られるかもしれません。

　ちょっと早いけれど、長い選手生活お疲れ様でした、小野伸二選手。

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