故人を惜しむ
元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム氏が亡くなっておられました。ご冥福をお祈りします。
哲学的な物言いが印象的で、器用貧乏と評価されがちだった阿部勇樹のユーティリティ性を見出して「ポリバレント」と呼び、ボランチの鈴木啓太を「水を運ぶ人」と評して共にA代表で重用しましたね。
脳梗塞で倒れた為に日本代表監督としての在任期間は短かったけれど、非常にインパクトがあったなと。ワールドカップで日本代表を率いる姿を見たかった。
最近、長編小説は難しいなと思っていて。
私は割と、読んだ小説に星を三つつけるタイプなのですが、長編に限っては途中で星を減らす事が頻繁にあります。
ざまぁ系や主人公が不遇スタートの物語でそうする傾向が強いような。
その手の物語で序盤に読者を引く為に、幼馴染や恋人、妻、夫、婚約者といった主人公に近い立場のキャラクターの裏切りや敵対が描かれるのですが、その扱いに疑問や不満を持つのですね。
引っ張りすぎて後から挽回させようとしても追いつかなくなる、俗に「ヘイト管理に失敗した」と言われてしまう状態です。
「本当はそんなに悪くない子なんだ」と読み手の印象を変えたい場合に、ヘイト管理を失敗するケースが起きているように感じます。
読み手として私が思うのは、そこにこそ書き手は細心の注意を払って欲しいなと。作品全体の印象が変わってしまうので。
キャラクターを悪役として作品の為に利用したなら、役割を全うさせるのがキャラクターの為なんじゃないかなあ。「やっぱりざまぁはかわいそう」みたいな感じになると、悪役として作品を彩ってきた功績を否定してしまうように感じるのです。
と、読み手としては思うのですが、書き手としては全く上手くやれる気がしません。なので拙作においては、メインストーリーには採用していません。
自分の中で方法論のようなものに辿り着けたら、別作品では書いてみるかもしれませんが。
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