そんな社則があってたまるかい!

真花

第1話

【昼飯は屋上で空を見ながら食うべし!】


「え? 全員?」

「社長も秘書も愛人も、平社員も肩を並べるのだ」

「狭いんですけど!? 社長の愛人がすぐそこなんて飯が喉を通りません!」

「これぞ我が社の掲げる平等の理念」

「空も平等も見えません! 見えるのは人、むんむんの熱気だけです!」

「これが仲間って奴よ」

「仲間かを決めるのは距離じゃありません!」

「じゃあ何?」

「え……お弁当を分け合えるとか?」

「じゃあこれでいいじゃん」

「毎日ぎゅうぎゅうはラッシュだけで十分なのに!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る