美桜ちゃんと香絵ちゃんと、女の子みたいなボク

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小学生の頃からボクは女の子みたいだった。

だから、弟の友達が家に遊びに来たりしても

あと 小学校の廊下とかで偶然会ったりしても めっちゃお姉ちゃんみたいだから、いつもみんな最初、少し戸惑っている。

でもだんだんと、

｢お姉ちゃんみたいなもんなんだろうな～｣

｢お姉ちゃんで良いんだろうなあ～｣

｢お姉ちゃんだと思えば良いのかなあ～｣

って思うようになってくれている。

小学校でも 上級生の女の子からは人気あって 学校でも いつも追いかけまわされている。上級生からは、

｢女の子みたいで可愛い～｣

って思われているみたい。

ボクはピンク好きなので、ランドセルもピンク色にしている。上級生の女の子も、ボクのピンク色のランドセルを可愛い～って思ってくれている。ボクのピンク色のランドセルを見つけると、上級生の女の子は、ボクのこと、追いかけてくる。

体操服も、女子用のを着てるから、ボクの体操服姿を見ると、いつも

｢可愛い～｣って言って、追いかけてくる。

ボクは水泳着も女子用のを着てるけど、今は、だんだん、体操服も水泳着も、共用タイプになってきている。

ボクは 女の子と友達でいるほうが自然なんだ。

女の子と遊んでるほうが自然なことだから。

いつも女の子といっしょにいるのが好きなのだ。

幼稚園の時からずーっと一緒の女の子で、いちばんの仲良しの美桜ちゃんはいつも

｢お嫁さんになるーっ｣

て言ってくれている。

小学校も6年間 卒業するまで ずっと女の子とばっかり遊んでいた。教室でも、いつも女の子といっしょに遊んでいた。

日曜日も、いつも 美桜ちゃんと一緒に どこか遊びに行ってた。夏休みには、いっしょに海にも行ったりしたけど、ボクは女子用水着を着て泳いでたから、女の子どうしの友達のように見えてたと思う。

修学旅行で、別府温泉に行った。船に乗って大分まで行ったけど、船の中でも、現地でも、いつも、美桜ちゃんといっしょに行動した。ところどころで、先生が、みんなの写真を撮ってくれるんだけど、いつも、美桜ちゃんといっしょに仲良く写っている。別府温泉の湯けむりの中、美桜ちゃんと温泉玉子を食べた。美味しかった。

ボクは女の子みたいだから、温泉に入るのも、部屋で寝るのも、女子のほうでするようにと、先生は考えてくれた。

美桜ちゃんといっしょに、別府温泉に入った。めっちゃ気持ち良かった。女子のみんなも、ボクと温泉に入っても、普通にいっしょに入ってくれてて嬉しかった。

寝る時も、ボクは女子の部屋のほうで寝てたけど、女子のみんな、それで良いよって思ってくれてたから良かった。