第25話 声かけand喜ぶ言葉♡

「大好き」

マシュマロのような頬を両手で挟んで

じっと目を見つめて声かけする。

「だいすき」

にこにこ。にしゃあ。満面の笑み。

「だーいすき」

少しオーバーに少し大きな声で声かけ。

笑う。両エクボが可愛らしい。


他の言葉はキョトンってしてるのに

どうしてに反応するのかな?

私の顔が面白いのかな。

ねえ、あなたもやってみて。


「〇〇ちゃん、だーいすき」

私よりも優しくゆっくりと声かけする夫。

柔らかい髪の毛を撫でながら声かけ。


やはりに反応するお孫ちゃん。

五ヶ月って言葉の意味が分かるのかな。


孫守りの木曜日。色んな言葉を声かけ。

「かわいい」「ごはん」「お散歩」

「ミルク飲む?」「眠いね」「お日さま」

「ご本読もうね」「オムツ替えようね」

「大好き」「愛してる」


この言葉の反応が他と全く違うこと発見。

必ず笑う。すごく嬉しそうに微笑む。

不思議だ。不思議ね。なぜかな? 何で?


娘に聞いてみた。

「あなた、家で毎日言ってあげてるの?」

「ん!? 私は言ったことがないよ」

「それはそれで問題だけども」

「少しはある。もしかしたら……」


そう、お孫ちゃんのパパ。

お婿さんがいっぱい言ってるかもだって。

愛情たっぷり育ててるんだな。安心。


やはり声かけって大事ね。

愛情は言葉にしなくちゃ伝わらない。

私も夫に声かけしよう。そうしよう。

大好きって言おうかな。

愛してるって言おうかな。


「お、お母さん」

照れて脳がバグるデバネズミ。


「私はあなたを生んだ覚えはないです!」

即答する夫。爆笑する爺と婆。


肝心なところでポンコツ。

そういうとこだぞデバネズミ。ファイト!

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