第一章 第9話 最強の心情

 初めて出会ったときは本当に死んだ目をしていたな~あいつは。それがたった十年

であそこまで男らしい顔つきになるとは思いもしなかったぜ。そして俺が与えた結構

無茶だった修行の課題も、口ではどうのこうの言ってたがしっかりと最後までやりきった。

 根性は冗談抜きで英傑級、俺が教えた刀術と体術も全て身につけてるからおそらく特級冒険者序列の中でも5位か6位に食い込める程の強さを、あいつは持っている。


 けど油断するなよ?今のお前より強い奴らは俺を含めた四英傑はもちろん、特級冒険者の中にも数人ほど存在する。もちろん冒険者以外にもお前より強い奴なんていくらでもいる。は例外だが。


 だが、お前ならきっと大丈夫だ。お前の諦めの悪さは俺が一番知っている。たとえ

己を圧倒する強者が相手だったとしても、なんらかの突破口を、お前は必ず見つけ出せる。仮にが相手だったとしても、勝つのは難しい...いや無理だが、多少傷を負わせることはできるはずだ。俺は度重なる奇跡が連続してなんとか勝つことができたが、もう一度勝てと言われたら絶対に無理だ。まあとにかくお前の言う規格外な奴ってのは俺だけじゃないってことだ。


 そして旅を続けていればその内、俺がお前を鍛え上げた、を知ることになるはずだ。お前が本当に、●●●●●●●●●●●ならば。

 それが分かった時、お前は一体、何を思うんだろうな...

 

 そんなこと考えても仕方ねえか。

 とりあえずアリステア、お前はお前が正しいと思う道を進め。誰になんと言われようと、お前の人生はお前の物だ。命は自由であり、そしてその生を全うするのが、命ある俺たちの責務だ。

 思うがままに生きろ。一人で旅をするのならそれも良し。お前が信じた仲間と共に、世界を冒険するのも良し。冒険には、数えきれないほどの楽しみ方がある。


 俺も冒険はまだまだ続けるつもりだから、もし旅の途中で出会ったらどっかの店で酒でも飲みながら思う存分話をしよう。旅をして、今以上に成長し、強くなったお前を見れると思うと楽しみで仕方ないぜ。

 

 俺も負けないように、いつまでもお前が誇れる師匠でいられるように、俺はまだまだ強くなるからな。


 

 また会おう、アリステア。



―― 第一章 完 ――


――――あとがき――――

 これで第一章は終わりです。第1話でも言いましたが、小説を書き始めたばかりの初心者です。もしも悪い所とかおかしなところとかがあったら指摘して頂けるとありがたいです。

 第二章も、近いうちに投稿するつもりなのでよろしくお願いします。



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