第2話思考編~ビフォー~

結婚したら恋愛なんて懐メロと共に去りぬ、でしょ。浮気?不倫?私には無縁。そんなのバレたら世の中で叩かれまくるし、慰謝料とか諸々めんどくさい!そもそも不貞行為は法律違反なわけで犯罪じゃん。

小さいときから正義感むき出しで、学校でも優等生の範疇に入れられてた私はあの出来事があるまで、ただこんな考えで凝り固まってた。

しかも、女性としてはちょっと特殊で、付き合う相手に容姿の希望は一切なく、来る者は拒まずだったので、「あの子B専だよね」と言われるくらい見た目残念男子とばかり付き合うことが多かった。

そんな私でも唯一付き合う男性に無意識のうちに突きつけていた条件があった。それは、『自分がその男性が生涯付き合うだろう女性の中で一番上等!』ということだ。つまり、見た目残念男子なら、恐らくそんなに素敵な女性といい関係のまで発展することは少ないと思っていたので、自分が最高級と思わせていれば他の女性にとられることもないし、男性自身も諦めて私だけをめちゃ大切にしてくれるだろうと打算していたのだ。これに関してはアフターの今でもあまり変わっていないのかもしれない。夫がこの条件にどはまりしているので、浮気や不倫の心配が一切なく、今でも仕方なしかもしれないけど、「君が一番だよ」的なことをいってくれて自己満にひたれているからだ。

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