第2章 真実
ep5 異世界転生
オレは……そうか、ねむを守って車に牽かれたのか。
ごめんな、ねむ。
きっと、そっちで辛い思いしてるよな。
「根岸 楓」
「はいっ!!」
名前を呼ばれてオレは思わず、返事をした。
「私は生命を司る神、ライト。
あなたには選ぶことができる。
このままこの生命を終えるか。
一つ元いた世界に帰る以外の願いを叶えて異世界に転生するか」
この状況が理解できない。
それなのに、オレの頭にあるのは、今まさにこの世でつらい思いしているであろうねむのことだけだ。
「それなら、オレの願いは一つ。元の世界から
ライトは少し意外そうな顔をして「わかった」と答えた。
そして、いわゆる魔法陣というものだろうか、そういったものを書き出した。
その陣の中心にオレを誘導した。
詠唱を始めた。
オレにとって初めて聞く言語で何言っているかはさっぱりだった。
「くっ、どういうことだ。どうしてここだけ魔法が効かない」
もう少し強く肉体ごと消してみるか?
などと物騒な言葉を呟いてさらに魔法陣は強く光った。
神からの事前説明もなく、オレの肉体と魂は異世界と旅立った。
オレは今後、ボルドとしてこの世を生きていく。
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