2022/9/3 レッドブル5G 2022 FINALS

●ウメハラ配信

https://www.twitch.tv/videos/1580446538


 5ヶ月に渡る予選の末、東西ともに11名~合計22名の選手が集まった、レッドブル5G2022。今日がついに決勝戦。お互いの陣営の全選手が福岡に集まり、オフライン対戦で雌雄を決する。東西のリーダーは年功序列ということなのか、ウメハラももちに任命されていたことが当日の配信でわかった。

 対戦するゲームの種目は5種目。対戦順番は事前オーダーではなく、東西どっちが勝っているかと次に東西どちらが勝てそうかに合わせて臨機応変に行くとのことで、フリー種目の音ゲー(ボルテ)で始まり、シューティング部門のヴァロ、パズル部門のぷよテト2と来て、スト5は4番目。戦績は東側が2-1有利の状況で試合が始まる。

 なおこの格ゲー以外の種目、全編通して面白かった。知らないジャンルの知らないゲームでも極めた同士が争う姿はとても面白い。こういう祭典はいいものだ。

 ウメハラが入った東軍のパズル代表に、あめみやたいようがいたのも印象的だった。「そのゲームの顔としてもてはやされていたのに対策されて負けが込み始めた、一昔前のウメハラ自身」と似た環境だったぷよテトの王。獣道で引っ張り出された後は更に精力的に野試合をするようになったと聞いた。本日、圧倒的な強さでレッドブル5Gパズル部門4連覇を果たした。

 果たしてウメボンのほうは、連覇が出来るのか。


 4番手の種目に格ゲーを選んだのは、負けている西軍リーダーのももち。この試合に負けてしまうと東西戦の勝敗は3-1で決まってしまい、最後のレーシング部門が消化試合となってしまう。

 会場の熱気を最後まで維持するためには、リーダー自身の手による勝利が欲しい。当然のように先鋒に出てくるももち。対するはウメハラガイル。

 やっぱりガイルで行くんだ。先週は「こっちのほうが対コーディーも勝率は高くなってきているんで」とルークを出したけど、今日はガイル。

 こうして始まった初戦ウメハラ対ももち。勝負自体も接戦だったし、ルークでやっていたときよりもいい試合に感じる。昨年カワノにCPT決勝でかましてみせたリバサ前歩き投げを、なんと3回も仕掛けて3回とも成功するウメハラ。以前ももちとスパーリングしていた際にリバサ前歩き投げを試した時は、「このおじさん格ゲーのルールわかってないんか? 起き上がりに前に歩いたらダメでしょ」と冗談交じりにいなしていたももち。でも、大会の壇上で3回も食らってしまう。

 試合自体はももちの勝利で終わったが、ガイルでも行けそうな手応えは感じるギリギリの勝負だった。

 続いての試合ではどちらも選手交代、ボンちゃん対ヤマグチのルーク同キャラになった。体力を取ったり取られたりのシーソーゲームで、どっちが勝ってもおかしくない試合。20歳のシノビの若手が、ベテラン組に類するボンちゃんと同キャラで競っている。この大舞台で。それだけでもすごかったが、ヤマグチはこのままボンちゃんに勝利する。


 この大会でのスト5は、変則2on2のルールが設けられている。試合ごとに出る選手とキャラクターは変えてよく、3試合取ったチームが勝利となる。ただし、チーム内の選手両名が最低でも一勝していないと勝ち進むことが出来ない。

 ももちヤマのチームは両者が一勝しているので、次の試合でどっちが出て誰に勝っても3試合選手で優勝だ。対するウメボンはどちらも勝っていない。0-2で次負けたら終わりという崖っぷちの状況で、ボンちゃんが再び戦いに挑む。

 キャラ的にルークのほうが、ももちヤマのどちらにも対応しやすいというのは間違いなくあった。しかしそれだけではなく、「今回レッドブルに誘ったのはボンなんだから。勝たせてあげたいですよね」とウメハラがボンちゃんを立てる言動はここまでに何度も見られていた。レッドブルアスリートとしてこの大会に賭けているのは、5Gにおける『ウメボン』というチームに思い入れが強いのは、ボンちゃんのほうだ。この戦いが終わるかどうかを決めるのは、ボンちゃんが相応しい。

 方やももちヤマグチ側も、ヤマグチを続投。先程勝った勢いに乗じてというのもあるだろうが、相手は一度負けた試合をその場で糧にするような経験深いベテランだ。解説のハメコも「同じ相手と2回やったときのトッププロの強さは別ですからね」と語る。その上この大舞台、ヤマグチは逆境を跳ね返して輝けるのか。

 試合が始まると、プレッシャーは杞憂だったと言わんばかりにペースはヤマ。ボンちゃんが徐々に追い詰められていく。

 最終ラウンド、ゲージすべてを使っての起き上がりのCAぶっぱなしをガードされたボンちゃんルークは、コンボで体力をごっそり奪われ、残りはほぼドット。対するヤマグチは8~9割の体力を残している。完全に終わったと思った。

 ところが薄氷を渡るような追い上げで、ボンちゃんが勝つ。一気に逆転でまくるような勝ち方ではなく、少しずつチャンスをものにし、途中コンボミスをしたり少ない体力を更に奪われたりとハラハラの連続の末に、ボンちゃんが勝つ。

 あのワチャり具合から勝ちをもぎ取れるプレイヤー。諦めないのってすごい……。


 なんとか首の皮一枚がつながったウメボンだが、ここでこの大会の特殊2on2ルールが問題になってくる。チーム内の選手は絶対に一勝はしないと勝ち抜けない。ボンちゃんがいくら勝ったとしても、ウメハラも勝たないと勝者にはなれない。

 ボンちゃんと交代するウメハラ。ヤマグチ側も選手交代。今シーズンずっと悩まされているももちコーディーとの対戦を乗り越えないと、結局このチームは終わる。

 またもやガイルで挑むウメハラ、今日は「ルークとガイルどっちのほうが行けるか」という迷いはなく、ガイル一本で行くようだ。初戦を見る限り行けそうではあった。勝って欲しい。

 整いすぎたウメハラももちの決戦は最終ラウンドまでもつれる。ラウンド開始と同時にド密着まで歩いてきたももちコーディーにコンボを入れられ、開幕から体力3割を持っていかれるウメハラガイル。息苦しい画面端に閉じ込められ、トリガー発動するもズカズカ歩いてきたももちに投げられる。リバサ前歩き投げのお株を奪うような、ももち側の図太い接近が目立つ。

 一方的な展開に見えたが、気づけば盛り返してイーブンにしているウメハラ。時間は残り数秒にまで減り、お互いの体力もわずか。タイムアップ逃げ切りのための削り合いが行われ、一手間違えれば詰みになりそうな状況で、ももちが最後に取った選択肢は歩いてきて投げ。ここでも! そしてこの投げを今度はしゃがみ小パンチで撃退してウメハラの勝利。

 絵面は地味なのに、ここまでのストーリーを追っていくと劇的なラストだった。


 これで両チーム2-2。どちらの選手も一度は勝っているので、今日の特殊ルールに左右されることはもうなくなった。次の試合に出た選手が勝てば、そのチームが優勝となる。

 ウメボンチームは当然、この場に誘った人間であるボンちゃんが出る。

 シノビズムチームは大抜擢。ヤマグチが出る。レッドブルの大舞台、有観客オフライン大会、負けたら終わりの決勝戦、チームメイトはももち、相手はウメハラボンちゃん。この重みを全部背負って、若手が出る。送り出すももち。

 3度目のボンちゃんヤマグチによるルーク同キャラ戦。競り合いを見ている間に、俺もヤマグチのほうを応援していた。ウメボンを応援していたはずなのに。ヤマグチに勝ってほしいと願いはじめた。

 結果、勝ったのはヤマグチのほうだった。ヤマグチの肩を叩いて、見たことがないような感情的な喜び方をするももち。手が震えているヤマグチ。これはもう試合がどうこうというより、全体の流れが文句のつけようのない完璧なドラマだった。祝福が似合う結末……!

 レッドブル5G2022ファイティング部門、スト5対決はヤマグチの手により、ももちヤマグチチームの勝利。


 熱戦の後も大会は続いた。これで東西の戦績が2-2となったため、最終競技のレーシング部門グランツーリスモ7での対決で勝者が決まる。このグランツ対戦もやたらにアツくて面白かった。最後まで盛り上がる良い大会だ。

 レースでも嘘のような大接戦で西軍が勝ち、トータル3-2で西軍の優勝となった。レッドブル5G2022は西軍の勝利。

 繰り返しになるが、色々なゲームのいい試合が見れて楽しい大会だった。格ゲー勢的には「ウメハラガイル対ももちコーディーは現状1-1」「SFLでのヤマグチにより期待が持てる」といったふたつの収穫を得た。大会、良い。


●日記

 配信を見て夜はオンラインボドゲの週末恒例コース。

 夜に遊ぶ約束をしたところまでは元気だったのに、シャワーを浴びて遊ぶ準備に移ろうとすると急に体調が悪くなる。晩飯も食えなくなって驚いた。

 なんかどっか悪いのか? シャワーの後で具合が悪くなるのはこの前もあった。血圧とかかなー。

 しばし休んだら元気になってきたので結局夜は遊んだけど、多少不安。季節の変わり目はだいたい体調をくずすのでそれかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

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