何万年も君と一緒に
ビクトル
序章:眠る君へ
「おはよう世界は戻ったよ」
そう隣に寝かせた神崎に話しかける。数十億年待ち望んでたんだこんぐらいカッコつけても許されるだろう。
「おはようひぃちゃん。あの日眠ってからもうそんなに経ったんだ」
「うん、もう人は生まれたし植物は世界中に生い茂るよになった。前みたいに海を歩いて渡ることも出来ないよ」
「あれは羊のゴーちゃんがいたから出来たことでしょ?あぁ本当だ太陽がちゃんとあったかい」
「そうそう何十億もいたんだから聞いてほしいことがいっぱいあるんだよ。聞いてくれるよね?」
「もちろんだよ」
「そうそう家作ったの見て。ほらあっち」
「そんな急がなくても良いのに」
急ぐに決まってる話たいことだっていっぱいあるし、見せたいものも沢山ある。一緒に行きたい場所だってあるんだ。
「また、前みたいにいろんなとこ行こうね」
「そうだなぁ荒廃した世界でも楽しかったけど元に戻った世界だったらもっと楽しいんだろうね」
「そうそう今は黄河って場所周辺とナイル川って場所周辺に人が集まってるんだよ」
「ひぃちゃんそれは何故かって覚えてるかな?十億年前に教えたよね」
「えっと…分かんないや」
「まぁしょうがないか。じゃあもう一回教えるね」
「家帰ってからで良い?」
「あぁそうだったねそれからにしよっか」
あぁこの人は変わんないなぁ。すぐに授業をしようとしてくる。サルディアを質問攻めにしたことは今でも記憶に残ってる。
「ほら見て見てすごいでしょ人間の建築職人に弟子入りして10年間勉強して作ったんだ」
「おっ凄いね。建築学は全然知らないからなぁ」
「ふふん頑張ったんだよ建築だけじゃなくて魔法も使っていく中でどんどん使いやすくすることが出来てきたし、教えることも出来るんだよ」
「じゃあ僕もひぃちゃんに教えてもらおっかな」
「任せて、神崎は私の眷属だから魔力も沢山あるだろうし」
「あっそうだ気になったんだけど眷属になって僕の体ってどうなってるの?昔ガタノソアの攻撃で死んだ時はひぃちゃんみたいに生き返ってたし」
「それについてはサニドが教えてくれたんだ。えっとね今の神崎は半神って状態になってるんだ。だから餓死や精神的な死を迎える以外の肉体的魔術的な死の場合は生き返るんだ」
「…色々と疑問はあるけど。まずサニドと会ったの?」
「えっとねサニドは確か六万年前ぐらいに来て、今は週一ぐらいの割合で来てるよ」
「週一‼︎人間救う派だったしやっぱり人間好きだったんだね」
「だねぇそれと毎回この世界に来る度にあの男は起きたかって聞いてくるんだよ」
「そうなんだなんでだろ」
「なんでもガタノソアを一度倒してくれたお礼と半神になった時の力の制御の仕方をガタノソア含むクゥトゥルフジュニア達に教えて欲しいんだって」
「へぇ詳しくは本人が来たときに聞いて見るか」
「それがいいよ私は考えるの苦手だし覚えるのはもっと苦手、二人は共にを使わなかったら神崎の事も忘れてたと思うし」
「ふふそっか…そうだね昔数学を教えた時はすっごく頭抱えてたもんね。あと話を戻すけど不死について、これって老化もしないってことで良いのかな?」
「そうだね。半神になったから神崎も神の姿になれるし、なんなら元の身体は神になった時の姿で違って…えっとえっと」
「この身体が借り染めの姿だから老いるとかは無いってことかな?」
「そうそれ、それと神の姿って老いるって概念すら無いから…えっとえっと…そうだ老死ってのは起きないんだって」
「じゃあ一生一緒に入れるってことだね」
「ずっと一緒…それなら前みたく自分の存在すら忘れることは無いね」
「そうだね」
そっかずっと神崎と一緒に居られるんだ…
今日が最高の日々の始まりになる
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コンセプトは何十億年前に滅んだ地球を元に戻してから今私たちが住んでる現在に戻るまでの間の物語です。
基本会話口調で行く予定です。地の文も含めて
人気があればその後も作るかもです
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