古本

私、古本をよく買うんです。

定価で買うと高いのもあるし、

絶版のものは古書でしか手に入らないので。

で、古本を買うとたまに

前の持ち主のメモ紙とかしおりとかが

そのまま挟まってる時があるんですね。

なんか「受け継いだ」感があって

私は好きなんですけど、

この前買ったかなり古い児童書に、

お守りを入れるやつぐらいの大きさの紙袋が

四つ折りにされて挟まってたんです。

中に何か入ってるみたいで、

口が黄ばんだテープで止めてあって

振るとかさかさ音がしました。

当然その中身が気になったので、

開封して振ったら

丸くて白っぽい、小さくて薄い板みたいなのが3枚、ぽろぽろ出てきて

よくよく見たら人間の爪だったんですね。

切ったやつじゃなくて、丸ごとが3枚。

大きさから察するに、たぶん子どもの。

何かわかった瞬間、私悲鳴あげちゃって。


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