第8話  ミントの皆さんとお話しです

「あれ、リイもセイももういたの?」

「まーね。ちょっとワクワクが止まらなくて☆」


食堂に入った途端、カイくんがリイくんとセイくんに話しかけます。

確かに、リイくんもセイくんも席についています。

お母様とお父様はまだいません。

お爺さまとお婆さまはライブが終わったあたりから出張です。


「カイも早く座れよ」

「ああ、うん」


カイくんが席についたので、私も席に座ります。

それにしても、この状況は私以外全員ミントなのでとても緊張してしまいます………!


「あー、凛音さん。なんて呼べばいい?」

「私ですか?」


突然リイくんが話しかけてきたもんですから、私は自分の顔を指さします。

すると、リイさんは「そうだよ〜」と微笑みました。


「そうですね……」


私はむむむっと考えます。

何がいいでしょうか?

凛音様、凛音さん、凛音ちゃん、凛音。

それともニックネーム?りんちゃんとか?

考えるだけで恥ずかしくなってきました。

すると、ミントの三人がこちらをじっと見つめていることに気が付きます。


「私の顔に何かついているのでしょうか?」

「いやいや、そんなことはございませんよ」

「そうですか。では、さっきの話ですが、呼び捨てでいいです」


凛音。それが一番、親しくていい呼び方です。

私はそう呼んで欲しいのです。


「呼び捨てでいいのですか?俺らがお嬢様を?」


さすがセイさん。まだ私に敬語を使ってくださるのですね。

リイさんとカイさんとは気品が違います。


「はい。しかし、公衆の面前ではお嬢様と呼ぶように」

「「了解ですっ」」

「かしこまりました」


すると、ガチャリとドアが開きます。


「あら、みんな勢揃いなのね」

「お母様、お父様。席におつきください」


お母様とお父様でした。

席に二人も着きます。


いよいよ、ご飯の始まりです!

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