第3回「エイル&クロノヒョウコラボ企画」 クロノヒョウ 様
タイトル 恐怖の退魔師
エイルにして珍しいホラー作品です。ホラーといえばホラーなんです。異論は認めない。もちろんここも、2千文字に含んで収めております。では以下の本編をお楽しみ下さい。
今日、ピアスを買った。
「このピアスは、悪霊退治で名を馳せた人達が使ってきたんだ」
寂れた商店街の、片隅で露天をやってる店主のこの言葉が決めて立っだ。私は霊感が強すぎて困ってる。だからこのシンプルな水晶のピアスに守って貰おうと思う。
お代を支払い、ピアスを袋から出して着けた。ふと露店に目をやるとそこには閉まったシャッターがあるだけだった。いやほぼ片付けが終わってるだけのようだ。
「今日は店仕舞いだからね。あぁそのピアスは強制的に力を引き出す代わりに外せないし悪霊を、引き寄せるから気をつけてね」
「えっ名を馳せた退魔師って強制なの??」
返事はなく今度こそ忽然と店主は消えていた。
その日の帰り道にそれはいた。血まみれでブリッジして長い髪で首があり得ないくらいクルクル回る。完全なる妖怪か幽霊か悪霊かそんなやつだ。
「悪霊と出会うの早すぎるわよ」
「なんで?私悪くない。死にたくない貴方もそう思うでしょ?ケタケタ」
なんかブリッジで凄い速さで向かってくる。よく見ると腕は3本あるし首には締められた跡もある。
「ひぃ~とにかく逃げるしかない」
私は恥も外聞もないとにかく回れ右してダッシュする。
「結婚しよって言ってたのに私の首絞めるの?なんで?なんで?みんな苦しめばいい、ケタケタ」
「ワタシじゃなくてその男を襲いなさいよぉ〜」
「私の彼を奪った女は許さない。みんな苦しめばいい」
早いブリッジシてても追いつかれる。
「水晶のピアスさん助けてぇ」
何か私の霊感の根源が開放された気がすると、何か粒が降ってくる。
「シネ、シネ、シネ」
「ひぃ~((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルこれは、爆裂種のとうもろこし?なんでポップコーンが降ってくるのよ!?痛くて走りにくいだけじゃないせめて弾けてからにしてよ!!」
すると弾けて白くなったポップコーンが降り始める。
「私から奪うやつはシネ。私は悪くないのシネ」
あれ?ポップコーン降らせてるの私!?でも幽霊に効果は・・・ケタケタ・・・効いてないみたい。むしろブリッジしながら早くなってない??
「なんでやねん!!ポップコーン降らせる霊感とかそんなわけあるかぁーー!!」
ポップコーン降る中でブリッジスプラッタ女は追いかけてくる。
「ひぃ~((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル、怖さ増してるぅもっとなんとかなるはず!!目覚めて私の才能」
「早く諦めなさい、そしてシネシネシネ」
ポップコーンの密度が上がりどんどん降り始める。
「違う!!そうじゃない!!私の才能そうじゃなくて、悪霊退治の方向でお願いいたしますぅ」
ポップコーンが猛吹雪のように降りホワイトアウトする。
「ケタケタ、ケタケタ、シネ彼をカエセ、シネ、ケタケタ」
「なんでやねんポップコーン邪魔ぁ〜〜〜」
「ケタケタ、ケタケタ、シネシネシネ」
「あれ?なんでポップコーンが赤い?」
「この赤いの?ヘモグロビン」
「悪霊が真面目に答えないで・・・あれ?そのヘモグロビン私の・・・こうなれば全力・・・」
このあと彼女に会った者はいない。そしてポップコーン吹雪は止まることは無くなった・・・。
「ケタケタ、ケタケタ、おぉぉ重い死にたくないぃぃぃ」
こうして地球に雪じゃなくてポップコーンが降り積もった。
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