しょの69「少しは私に愛をください」について

第1話 はじめに

小椋佳さん。


「70年代の曲で盛り上がりました」にさえ、書きませんでしたが。

実は、大のお気に入り。


初めてレコードを買ったのも。

小椋佳。


祭りの縁日で。

貯めたお小遣いで買いました。


LPレコード。

たしか、ラジオで「シクラメンのかほり」


布施明が歌う前のミニコンサート。

感動して、14歳の時、買いました。


歌声が爽やかで。

別のアルバムが「小倉一郎」の写真がジャケットで。


てっきり、本人だと。

「ほんの二つで死んでゆく」のLPを買いました。


本人。

しっかり写真がありました。(笑)


ショックだったけど。

何百回と聞きました。


わざわざテープにダビングして。


大好きな人です。

今でも、飽きずに聴いています。


そして、今夜。

我慢して聴く奥さんに熱唱。(笑)


気持ち良く、ほろ酔いで。

今、エッセイを書いています。


皆様も。

どうか、我慢して御読みください。(笑)


第2話 小椋佳さんについて

小椋佳さんは曲も良いけど、やはり、詩ですかね?


「白い一日」も井上陽水さんとコラボ。

詩を担当しました。


大ヒット曲。

「シクラメンのかほり」の一節。


暮れ惑う。

「夕暮れ」の情景を北原白秋の詩からとったと、本人が語っていました。


詩的な表現は、今も小椋佳さんの影響を受けています。


だから。

「少しは私に愛をください」


初めて聴いた、14 歳の少年が。

意味が分かる筈もないのに。


感動したのです。


レコードのジャケットが。

小倉一郎さんだったせいもありますが。


当時、彼は。

超、イケメン俳優だったのです。


今は老人役が多いですけど。

タートルネックの白いセーターが似合っていました。


僕の。

オジサンの青春の思い出です。



第3話 少しは私に愛をください

「女心がわかる詩人」

そんなキャッチフレーズもあるくらい、当時の小椋佳さんは女性心理を歌っていました。


でも、今も思うのですが。

女性心理など、所詮、男に分かる筈も無く。


当時は男社会だったので。

勝手にレッテルを張っていたのだと思います。


単なる「男の勝手な想像」だと。

今でも思います。


あえて、そう、お断りして。

やはり、染みるのです。


「少しは私に愛をください」

これは、男も女の同じだと思います。


惚れている方が。

相手に望むのですよね。


何気ない仕草でも。

キュンキュンしている自分なのに。


ジッと見つめる自分の視線を気づかないふり。

いや、無視しているのかも。


それは、何十年。

何百年、昔から同じかもしれません。


「少しは私に愛を下さい

全てを あなたに捧げた私だもの

一度も咲かずに 散ってゆきそうな

バラが鏡に映っているわ」


大袈裟な詩かもしれないけど。

好きな人に振り向いて欲しい気持ちは現代も変わらない筈です。


かえって、ラインでジッと返信を待っている。

貴方も同じなのでは?


アイコンが点滅するのを待つ。

もどかしい時間。


ワザとサイレント設定にしても。

ついつい、暗闇の中でスマホを起動して。


アイコンを探してしまう貴方。


もう、よそう。

もう、待つのはやめよう。


そう、思いつつも。


着信のスタンプを。

探すのですよね、貴方は?


50年前の歌詞を貴方は笑いますか。

女々しいと、思いますか?


AmとEm、CとGしかないシンプルな曲。

僕は歌います、懐かしさと切なさの想いに浸り。


若者よ。

笑いなさい。


老人が綴る想いを。


それでも。

少しでも、切なさに共感するなら。


目の前の愛おしい人を。

大切にギュッとしなさい。


そして。

耳元で囁いて下さい。


「少しは私に愛をください」

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